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モータースポーツ

「初表彰台は極めて現実的だったはず」サンパウロGPで大躍進の角田裕毅を各国メディアが軒並み高評価!「他の中団勢を上回る力強い予選パフォーマンス」

THE DIGEST編集部

2024.11.06

予選では3番手につける大躍進を遂げた角田。本戦は7位フィッシュとなったが、存在感をみせつけた。(C) Getty Images

予選では3番手につける大躍進を遂げた角田。本戦は7位フィッシュとなったが、存在感をみせつけた。(C) Getty Images

 F1第21戦のサンパウロ・グランプリ、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は予選で自己最高の3番グリッド獲得という素晴らしい結果を残し、決勝でも序盤はポジションを維持して初の表彰台の期待も膨らんだが、赤旗中断などが不利な方向に作用し、7位でフィニッシュしている。

【動画】サンパウロGP、角田裕毅が自己最高の予選3番手!
 8戦ぶりのポイント(6点)獲得となったものの、より上位もあり得たこと、またダブル表彰台で大量ポイントを獲得したアルピーヌにコンストラクターズ・ランキングで抜かれたこともあり、角田は自身のパフォーマンスやチームの働きに満足感を示す一方で、結果に対しては悔しさも隠さなかった。

 とはいえ、失意のスプリントから一転、日曜日(予選と決勝)に見せた躍進ぶりに対しては多方面から賛辞が寄せられ、各国の専門メディアも軒並み高評価。英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で「8.5」を与え、「トップ3に入る素晴らしい予選パフォーマンスは、レースでの結果には繋がらなかったかもしれないが、マクラーレンとメルセデスを抑えてフィニッシュするなど、優れた走りを披露した」とポジティブに、彼の週末を振り返っている。

 同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』も同採点とし、「ウェットコンディションで本領を発揮し、自己最高の3番グリッドを獲得。ウェットタイヤに切り替えたタイミングでの赤旗は理想的ではなかったが、その時点では正しい判断だった。しかしアルピーヌと比べると、ペース不足に苦しんでいるようだった」と寸評を綴った。

『TOTAL MOTORSPORT』の採点はさらに高い「9」で、「タイミングの悪いピットストップによってチャンスを逃したが、それがなければ、エステバン・オコン(アルピーヌ)に抜かれたにもかかわらず、初の表彰台は極めて現実的だったはずだ」と指摘し、さらに以下のように続けている。

「RBはウェットタイヤを履かせたが、現在のF1ではフルウェットの状況になるとほとんどの場合は赤旗中断となるため、このコンパウンドはほぼ無意味になっている。結局サンパウロでも同じことが起こったが、それでも角田の素晴らしい予選と決勝のスタートを見逃すことはできない。彼にとって唯一の難点は、スプリントでの競争力不足だった」

 オランダのF1専門サイト『RN365』は上位と下位の5人に対してのみ言及し、角田には「8」という全体5番目の評価。「スプリントでは特筆する点はなかったが、決勝の3番グリッドは、オコンやチームメイトのリアム・ローソンを含む他の中団勢を上回る、力強い予選パフォーマンスだった。レースでは戦略が不利に働いたが、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)から10秒差以内を維持し、最終的に7位を獲得した」と総括した。
 
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