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モータースポーツ

「予選での彼はまさに主役」 F1公式サイトが角田裕毅を「感銘を与えたドライバー」のひとりに選定! RBにも「今季最も多くの成果を得た」との賛辞

THE DIGEST編集部

2024.11.07

角田は今季最高タイの7位でフィニッシュ。(C)Getty Images

角田は今季最高タイの7位でフィニッシュ。(C)Getty Images

 F1第21戦のサンパウロ・グランプリでビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は7位でフィニッシュ。予選で自己最高の3番手に入り、決勝でも一時は初の表彰台に向けての期待が膨らむほどの好パフォーマンスを発揮している。

 一方で、レース前はコンストラクターズ・ランキングでハース(予選は両ドライバーともに下位に沈んでいた)から6位の座を奪回するチャンスだと意気込んでいたものの、伏兵アルピーヌがダブル表彰台によって大量35ポイントを獲得したことで、RBは逆に8位へ順位を落とすことになってしまい、角田は悔しさを隠さなかった。

 英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』も、両ドライバーが入賞を果たしたにもかかわらず、後退することとなったこの結果のみを重視して、「サンパウロGPの勝者と敗者」という記事の中で、「あと一歩のところで大きなチャンスを逃したといったところだろうか」と綴り、RBを「敗者」に選定している。

 対して、F1公式サイト『F1.com』は同様のテーマの記事で、このイタリア・ファエンツァのチームを「勝者」のひとつに挙げ、「RBはチャンピオンシップでアルピーヌに逆転されたが、この週末に今季最も多くの成果を得られたということでは、まだ慰めがあるだろう」と理由を挙げ、さらに以下のように続けた。

「角田はウェットコンディションの予選で見事な走りを見せ、自己最高のグリッドを確保。これはチームにとって過去16年間で2度目となるトップ3でのスタートとなり、チームメイトのリアム・ローソンも5番手という素晴らしい結果を残した。レースの第2スティントではそのポジションを維持できなかったが、角田の7位でのフィニッシュは彼の今季最高タイの結果であり、ローソンも復帰後3戦目の出走で2度目のポイントを獲得した(9位)」
 
「今季、RBで両ドライバーがポイントを獲得したレースはこれが初めてである。(今週末を終えて)ハースとは2ポイント差、アルピーヌとは5ポイント差と、緊迫した6位争いを繰り広げている」と、まだポジション奪回のチャンスは十分にあることを強調した同メディアは、角田個人についても賛辞を贈っている。

 米国インディカーで活躍し、F1では解説者を務めるカナダ人ドライバー、ジェームズ・ヒンチクリフがサンパウロで最も感銘を受けた5人のドライバーを選ぶ記事で、表彰台に上がった3人(マックス・フェルスタッペン、エステバン・オコン、ピエール・ガスリー)の他、ローソンとともに、角田の名を挙げたのだ。

「予選での角田はまさに主役であり、キャリア最高位の3番手からのスタートを決めた。レース前半は非常に強い走りを見せ、後方からのプレッシャーにも耐えていた。バーチャルセーフティカー発動時にピットインを決断し、結果ポジションを落とした。後半のペースは前半ほど強くなかったが、ミスのない安定した走行で、ライバルであるハースが苦戦する中、RBに貴重なポイントをもたらした」

 英国のF1専門サイト『GP FANS』のジミー・ハニフィン=ドナルドソン記者も、「決勝ではスタート時よりポジションを下げてフィニッシュしたとはいえ、予選では多くのドライバーがコースに留まることすらできなかった中、角田が2列目に入ったことは非常に印象的だった。(中略)彼は少なくとも、2025年にフェルスタッペンとともに走るレッドブルのドライバー候補として考慮されるべきだ」と主張しており、トータルで見ればやはりRBや角田にとってこの週末はポジティブなものだったと言えよう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】サンパウロGP、角田裕毅が自己最高の予選3番手!
 
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