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「我々日本人にとって重要な存在」英雄セナへの思いを角田裕毅が伯メディアに語る!「本当に実在したのか信じられないぐらい」

THE DIGEST編集部

2024.11.08

セナへの想いを語った角田。(C) Getty Images

 F1第21戦のブラジル・グランプリは、雨天の中でドラマチックなレースが展開され、大いに盛り上がったが、この週末には同国の英雄アイルトン・セナがイタリア・イモラで壮絶な死を遂げてから30年目の節目を迎えたこともあり、幾つかの彼にまつわるイベントが開催された。

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 元F1世界王者のセバスティアン・ヴェッテルが著名なアーティストとともに制作したリサイクル素材による巨大なセナのヘルメットにドライバーたちが集って記念撮影を行ない、幼い頃からのアイドルとしてセナを敬愛するルイス・ハミルトン(メルセデス)は、1990年にセナが2度目の世界王者を決めたマクラーレンMP4/5Bを駆ってインテルラゴスのコースを走行して感激を隠さなかった。

 世界が改めて不世出の天才ドライバーに思いを馳せた中で、ブラジルのF1専門サイト『F1 MANIA』はドライバーたちからのセナに関するコメントを引き出しており、ビザ・キャッシュアップ・RBの角田裕毅も、偉大なレジェンドについて語っている。

 2000年生まれの角田にとっては、当然ながら伝聞や映像などで間接的にしかセナについては知りえないわけだが、それでも「セナは我々日本人にとって、非常に重要な存在です。実際に彼の名前は日本に残されており、僕の多くの友人にも彼の名前がつけられています。セナが日本に与えた影響の大きさを示していると思います」として、彼の存在の大きさを実感しているようだ。

 その見事なドライビングテクニックに対しては、以前にF1公式サイト『F1.com』が制作した動画でも語ったように、「モナコで、マクラーレン・ホンダを(シフトチェンジのために)片手で操縦する姿が印象的でした」と称賛し、さらに以下のように続けている。

「本当に凄いですね! 間違いなく才能溢れるドライバーだったと思います。でも、僕にとっては、本当に実在した人物なのか信じられないぐらいです。なぜなら僕は、一度も彼が走る姿を見たことがありませんから」

 このような表現でレジェンドに対して敬意を表わした角田。そんな彼は、サンパウロGPでは予選で自己最高となる3番グリッドを獲得し、決勝では不運に見舞われたものの、今季最高タイの7位フィニッシュと好パフォーマンスを発揮したが、雨天の中で安定したドライビングで見る者を驚かせる結果を出してみせたことは、ウェットコンディションでも多くの伝説を創ったセナにも共通する強みである。

 サンパウロでの角田の週末については、各方面から賛辞が寄せられ、高い評価が下されており、『F1.com』がレース毎に発表している「パワーランキング」でもピエール・ガスリー(アルピーヌ)と並んで3位にランクイン。寸評では、ポジティブにそのパフォーマンスが評された。

「日曜日の雨の中の予選におけるもうひとりのスターであり、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)に次いで見事3番手に躍り出た。レースディスタンスを通して、表彰台(3番手以内)を維持するのは常に難しく、日本人ドライバーは徐々に順位を下げて7位に終わったが、それでも彼とチームにとっては、5月のマイアミ・グランプリ以来となる最高の結果だった」

構成●THE DIGEST編集部

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