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【F1】大飛躍が仇に?逆転王座へ窮地のノリス。絶対王者との“明確な差”を海外メディアが指摘「この違いが敗れることの多い理由」

THE DIGEST編集部

2024.11.10

フェルスタッペン(右)との差を海外メディアに指摘されたノリス(左)。(C) Getty Images

 現在、F1ドライバーズランキング首位を走るレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、第21戦サンパウロGPで今季8勝目を記録。タイトル4連覇へ向け、大きな勝利を手にしている。一方、ランキング2位につけるマクラーレンのランド・ノリスは6位に終わり、逆転での王座獲得に向け苦しい状況に立たされた。

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 大雨の影響で赤旗やセーフティーカー導入など、荒れたレースの中、タイトルを争う両雄の明暗が分かれた。フェルスタッペンは17番手スタートという逆境をはねのけ、実に11戦ぶりの勝利。ノリスはポールポジションからのレースだったものの、混乱の展開で順位を落とすこととなり、チャンスを生かせなかった。

 これにより、フェルスタッペンが393ポイント、ノリスは331ポイントと、両者の差は62ポイントにまで広がる結果に。3レースを残しフェルスタッペンが圧倒的に優位な立場となったことを受け、タイトル争いを演じる両ドライバーのパフォーマンスの違いを論じる声も、海外メディアにより伝えられている。

 米スポーツサイト『The Sports Rush』ではサンパウロGPを振り返っており、「このレースでのオランダ人ドライバーの圧倒的な走りは、ノリスのチャンピオンシップへの夢を打ち砕いた」として、フェルスタッペンの8個目の白星を称えている。

 また、キャリア初勝利を飾るなど飛躍のシーズンとなったノリスに対しては、「常に上位争いに加わるのは新しい経験であり、タイトルを争うプレッシャーや周囲の期待も大きな負担となったはずだ」と指摘する。さらに、「フェルスタッペンのアグレッシブな姿勢が彼に鋭さをもたらしており、それが今季の『#4』ドライバーに欠けていた要素だ」と主張。その上で、「この違いが、レーストラックでの両者の戦いにおいて、ノリスが敗れることの多い理由であり、彼が優位性を示せるのは特定のレースで大きなペース差がある時のみだった」と分析している。

 そして、同メディアは、ノリスがこの経験を来季以降に生かすことを望むと説きながら、「ノリスがフェルスタッペンとの戦いから学び、その鋭さを身につけ、来季にはトラック上で安定して打ち勝つ姿を見せることが期待される」と綴っている。

 両者は今後、長くライバル関係を築き、F1界をリードしていく存在であることは間違いない。フェルスタッペン、ノリスが今季をどんな形で締めくくるのか、残りのレースにも大きな注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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