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【F1】「マックスと走ることを望むべきなのか?」ローソンのスピード昇格に“経験者”アルボンが疑問「最初の数年のんびり過ごすのは悪い選択ではない」

THE DIGEST編集部

2024.11.18

ローソン(右)の現状についてコメントしたアルボン(左)。(C)Getty Images

ローソン(右)の現状についてコメントしたアルボン(左)。(C)Getty Images

 F1レッドブルグループ内で来季のシート争いが繰り広げられている中、かつてレッドブルとそのジュニアチームのトロ・ロッソ(現RB)の両方に所属した経験を持つアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が古巣のドライバー選考について私見を述べた。

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 現在、来季のドライバーラインナップで確定していないチームはオフィシャルにはRBの1席のみ。しかしレッドブルのマックス・フェルスタッペンの相棒にはセルジオ・ペレスが留まることになっているが、今季の低調なパフォーマンスからRBのリアム・ローソン、角田裕毅、ウィリアムズから今季スポット参戦している新人フランコ・コラピントなどに入れ替えられる可能性があるとの見方が強い。

 オランダの専門メディア『Racing News 365』によると、アルボンは特にローソンについて「彼は最悪の場合でも来年もRBで走り続けられる。にもかかわらず、彼はメインチームに移籍してマックス・フェルスタッペンと一緒に走ることを望むべきなのだろうか?」と疑問を投げかけ、以下のようにコメントした。

「私の経験から、最初の数年間は(ジュニアチームで)のんびりと過ごし、自分の資質を向上させることに取り組むことは、悪い選択ではない。しかし、チャンスが与えられたら両手で掴まなければならない。そのシートをめぐる争いになると、2人のRBドライバーの間には緊張とプレッシャーが生まれる。それはレース中に感じ、見ることができるものだと思う。特定のアクションでそれが反映されるのが分かる」

 一方でアルボンは「ただ2人のハングリーなドライバーがトップチームでのポジションを確保するために全力を尽くしているだけだ。彼らの肩にプレッシャーがかかっているとは思わない。他のドライバーに対するフラストレーションもそれほどないと思う。メキシコでのローソンの(ペレスへ中指を立てた)行動もドライバーにとっては奇妙なことではない。みんな、信じられないほど追い詰められているんだ」とトップチーム昇格へのプレッシャーが悪影響を及ぼしているとまでは思えないとした。

 アルボンは元レッドブルジュニアとして2019年にトロ・ロッソからF1デビューを果たすとわずか12戦と異例の早さでレッドブルに昇格。初年度こそ堅実な成績を残したものの、翌年にはフェルスタッペンのチームメイトという重圧や「RB16」のピーキーな特徴に翻弄され、思うような成績を上げられず。21年はペレスにシートを譲る形となった。

 一度シートを喪失したものの、22年にウィリアムズへ移籍するとエースとしてチームをけん引する活躍を見せているアルボン。同じ境遇を経験した先輩として、スピード昇格を果たそうとしている後輩の姿に不安を覚えたのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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