現地時間11月16日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2024-25シーズン前半第8節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、ユアサ バッテリー・グロッタッツォリーナとホームで対戦。セットカウント3-0(25-8、25-17、25-17)で絶対的な強さを見せつけ、開幕から無傷の8連勝を収めた。
この試合の3日前にCEVチャンピオンズリーグ(CL)をストレート勝利で白星発進させたペルージャは、2連覇を果たしたスーペルコッパ、リーグ戦レギュラーシーズンを含め、今季これまで公式戦10戦全勝で今節に臨んだ。中2日でフランスでのCL2戦目を控えて、ミドルブロッカー(MB)アルゼンチン代表アグスティン・ロセルとアウトサイドヒッター(OH)オレフ・プロツニスキーを休養させて、先発は司令塔イタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、MBは同胞のロベルト・ルッソと右肘手術から復帰したセバスティアン・ソレ、オポジット(OP)チュニジア代表ワシム・ベンタラとリベロ(L)に元イタリア代表マッシモ・コラチ。OHには、ポーランド代表カミル・セメニウクと石川を起用した。
相手はトップリーグ初参戦を果たしたグロッタッツォリーナ。開幕から間もなく主力2選手が故障したこともあり、まだ白星なしで最下位と苦しいシーズン前半を送る。今節では、セルビア代表OPドゥシャン・ペトコヴィッチが腹筋負傷から4試合ぶりに先発復帰し、元イタリア代表OHオレグ・アントノフとカナダ代表のパリ五輪メンバーMBダニー・ダミアネンコらベテラン勢がチームを支える。
試合は、開始直後からペルージャがギア全開。なかでも石川はレフト攻撃で4得点のほか、好守2連発からの鮮やかなバックアタックで追加点を挙げる。終盤にはブロックを含む圧巻の3連続得点。これでセットポイントを引き寄せたリーグ王者は相手を一桁得点に抑え込んで試合を先行した。
石川は第2セットでも序盤からアタックで4得点。ベンタラのエース1本を含むサーブを起点にブレーク3本でペルージャが大きく前に出る。迎えた2度目のセットポイント、サイドへ切れた難しい相手サーブに絶妙なレセプションで対処した石川が、それを自ら得点に変えてセットを連取した。
ペルージャは3セット目に、負傷明けのソレに代えて元イタリア代表のベテランMBダビデ・カンデッラーロを投入する。好調さが光る石川はブロック間を射抜く打球や悪球をネット中央へ踏み込んでクロス方向へ叩き込むなど、多彩な攻撃でこのセットでも得点を量産。ジャンネッリから託されたマッチポイントをブロックアウトで仕留めてチームを圧勝へ先導した。
石川は18得点(アタック17、ブロック1)を挙げる活躍で、今季リーグ通算8戦で3度目のMVP(マンオブザマッチ)を受賞した。腰負傷により第3、第4節が単発起用だったことを踏まえると、出場6試合の半分でMVPを獲得したことになる。また、第1セット終盤にレフトで相手ブロックを弾いた一打で、イタリアリーグ今季通算100得点目をマークした。
ペルージャが位置するウンブリア州のニュースを扱う公営放送『Rai』の取材に応じた石川は、「チームはなかなか良い内容の試合をした。僕たちは特にサイドアウト、そしてブレーク、ブロックと守備でも奮闘できた。決して簡単な試合ではなかったが、良い戦い方ができたと思う」とコメント。現地翌日の放送で、「際立ったのは18得点を叩き出した日本人選手イシカワの活躍」と絶賛し、背番号14をアップで捉えたインタビュー映像とともにペルージャの圧勝を報じた。
次戦は、日本時間11月20日午前4時開始予定のCL4回戦グループラウンド第2戦。昨季のフランスリーグ王者サンナゼール・バレーボール アトランティックと敵地で激突する。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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相手はトップリーグ初参戦を果たしたグロッタッツォリーナ。開幕から間もなく主力2選手が故障したこともあり、まだ白星なしで最下位と苦しいシーズン前半を送る。今節では、セルビア代表OPドゥシャン・ペトコヴィッチが腹筋負傷から4試合ぶりに先発復帰し、元イタリア代表OHオレグ・アントノフとカナダ代表のパリ五輪メンバーMBダニー・ダミアネンコらベテラン勢がチームを支える。
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石川は第2セットでも序盤からアタックで4得点。ベンタラのエース1本を含むサーブを起点にブレーク3本でペルージャが大きく前に出る。迎えた2度目のセットポイント、サイドへ切れた難しい相手サーブに絶妙なレセプションで対処した石川が、それを自ら得点に変えてセットを連取した。
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次戦は、日本時間11月20日午前4時開始予定のCL4回戦グループラウンド第2戦。昨季のフランスリーグ王者サンナゼール・バレーボール アトランティックと敵地で激突する。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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