専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
フィギュア

「日本勢がスイープ!」ジュニアGPファイナルで日本女子が初の表彰台独占の快挙! 会見で身につけた“アイテム”に海外メディア虜【フィギュア】

THE DIGEST編集部

2024.12.07

和田(左)、島田(中央)、中井(右)の3人がジュニアGPファイナルで表彰台を独占した。(C)Getty Images

和田(左)、島田(中央)、中井(右)の3人がジュニアGPファイナルで表彰台を独占した。(C)Getty Images

 異国で日の丸が表彰台を独占した。

 現地12月7日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルはフランス・グルノーブルでジュニアの女子フリーが行なわれ、16歳の島田麻央が125.74点をマークし、合計199.46点で史上初の大会3連覇を達成した。2位に和田薫子(15)、3位に中井亜美(16)が入り日本勢が表彰台を独占する快挙を成し遂げると、試合後の記者会見では日本女子が身につけた可愛いアイテムに海外メディアが虜になった。

 ショート首位発進で折り返した島田は冒頭のトリプルアクセルで着氷が乱れ、続く4回転トウループは転倒してしまう。序盤からつまずいたが3つ目のジャンプから立て直し、その後は3つのコンビネーションジャンプを着氷する。後半は3回転ループで転倒したものの、スピンはすべて最高評価のレベル4を獲得。ジャンプミスを精度の高いスケーティングでカバーした。

 島田に次ぐショート2位で迎えた和田は後半のコンビネーションに回転不足が2つ付いたが、安定した演技で表彰台を確保。初の大舞台で合計191.75点とし、いきなりメダルをゲットした。この舞台に3年連続の出場となった中井は大技トリプルアクセル+3回転トウループの高難度に挑戦も回転不足になってしまう。だが後半はジャンプを着実に決めていき、映画『シンデレラ』の世界観を表情豊かに演じてフィニッシュ。スピンの取りこぼしはなく、フリー122.32点で合計189.58点にまで伸ばして悲願の表彰台に滑り込んだ。
 
 グランプリファイナルではシニアを含めて日本人が全員表彰台に立つのは、全種目を通じて初めて。試合後のメダリスト会見では歴史に名を刻んだ次世代を担う日本女子のクリスマスを意識した姿に海外メディアがメロメロになった。豊富なフィギュア情報を配信するポットキャスト番組『This Week In Skating Podcast』は「ジュニアGPファイナルで日本女子が披露したカワイイ写真」と記し、サンタクロースが被る赤い帽子を島田が、和田と中井がトナカイの角をイメージした赤いカチューシャを頭につけ、3人が仲良く頬を寄せ合うキュートな写真を投稿した。

 同じくフィギュアスケート専門メディア『Golden Skate』も、3人娘の偉業を祝福。加えて、欧州のフィギュア専門誌『Europe On Ice』は優勝候補だった島田が3連覇を成し遂げたことを速報したうえで、「日本勢がスイープだ!」とメダル独占に拍手を送った。

 シニアでは世界女王の坂本花織をはじめ、千葉百音、吉田陽菜など出場選手6名のうち日本女子が5人を占めており、こちらも表彰台独占の可能性を残している。

 ジュニアカテゴリーでも、日本勢がフィギュア界を席巻している。

構成●THE DIGEST編集部

NHK杯で日本女子が成し遂げた16年ぶり表彰台独占。世界女王が「相乗効果」と語る日本フィギュア厚い選手層ゆえの“競争争い”

なぜ日本フィギュアがNHK杯男女シングルSPトップ3を独占できたのか。異例の快挙を紐解くキーワードは“一体感”

「まるで自分のホームリンク」フィギュア界を沸かせた、かつての“天才少女”が日本の応援に感動「ここでずっと練習してきたかのよう」【NHK杯】
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号