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モータースポーツ

「パッケージはカタールの時よりも良い感触」 角田裕毅、F1今季最終戦はFP2から登場してポジティブなスタート! 専門メディアは“シート争い”にも注目

THE DIGEST編集部

2024.12.07

FP2を好感触で終えた角田。(C)Getty Images

FP2を好感触で終えた角田。(C)Getty Images

 今季のF1最終戦となるアブダビ・グランプリが開幕し、現地12月6日には2度のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。

 ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は、FP1でレッドブル・ジュニアチームの岩佐歩夢がドライビングを担当したため、FP2からの出走となった。自己最高位の4位を獲得した過去もある相性の良いサーキットでの最初のセッションでは、28周回を重ねてベストタイム1分24秒497で全体10番手と、上々の週末スタートとなった。

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 コンストラクター、ドライバーの両ランキングでひとつでも順位を上げるために、可能な限り多くのポイント獲得を狙っている角田は、チームの公式サイト等を通して「なかなか良い金曜日でした。予定通りFP1は欠場しましたが、FP2はスムーズに進み、ドライビングの感触も良かったです。いくつか試してみたこともあり、先週のカタールと比べて、より良い形で週末をスタートできたと思います」と初日をポジティブに振り返るとともに、以下のように続けている。

「ここでは全体的にタイム差が極めて小さく、1000分の1秒単位の差が重要になります。また、タイヤには厳しいサーキットのようで、セッション中にも車のバランスが変化しているのを感じました。今夜データを確認し、すべてを上手くまとめる方法を探ります。一番大事なのは、今後のセッションに向けて、取り組むべき点をはっきりさせることです」

 またメディアのインタビューでは、「FP1を欠場したことを考慮しても、今日は上手くいったと思います。改善すべき点はありますが、これまでと比べても速さを感じました。特別なアップデートはなく、いくつか試したことがあったとはいえ、それも来季を見据えたもので、ここではあまり役立たないことだと思いますが、それでもパッケージはカタールの時よりも良い感触で、良いスタートを切れています」と語った。

 そして、「ライバルとは僅差なので、何が起こるか分かりません。可能であれば予選ではQ3に進出できるくらい余裕を持って走られればと思います。今日は設定やバランスで改善できる点が多くありましたが、気流が乱れている中で多くの時間を過ごしてしまい、バランスの変化を正確に把握するのが難しかったです。ただ、今後に向けて何をすべきか明確になっています」とも付け加えている(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。

 一方、RBのレーシングディレクターであるアラン・パーメイン氏も「全体的に良い週末のスタートを切ることができた」と満足感を示し、「FP2では両ドライバーともに、車にはまずまず満足している様子だったが、さらなる向上の余地がある。FP1を欠場したユウキは、さらに良いパフォーマンスを見つけ出すことができると確信している」と、角田に期待を寄せた。

 各国専門メディアの報道では、前出の『NEXTGEN-AUTO』が「角田はアブダビでの金曜日にトップ10入りを果たした。FP1で岩佐にステアリングを譲ったことで唯一のプラクティスになったが、それでも彼に不満はない様子だった」と伝え、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、RBの初日のスタートについて以下のように綴っている。

「ヤス・マリーナでの金曜日、RBは中団においてポジティブな1日を過ごした。リアム・ローソン、角田ともにVCARB01のパフォーマンスに満足しているようだ。ただ懸念すべきは、ライバルであるハースのニコ・ヒュルケンベルクがFP2で3番手につけたことだろう。コンストラクターズ6位の座を巡る争いは、まだ続いている。ファエンツァのチームはその中で最下位(8位)に沈んでいるが、アルピーヌ(6位)はジャック・ドゥーハンのデビューによって後退する可能性がある」

 さらに同メディアは、「ローソンと角田は、自身の価値を証明するためにも全力を尽くさなければならない。この週末は、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とヘルムート・マルコ顧問に、セルジオ・ペレスのシートを得るに値することを示す最後のチャンスなのである」と、別の注目点にも言及した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】レッドブル昇格候補の角田裕毅とフェルスタッペンが続けて映されたシーン
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