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レッドブル入り決定のリアム・ローソンに元F1ドライバーから疑問の声 トップチーム昇格に経験不足を不安視 「精神的な強さを持っているのだろうか」

THE DIGEST編集部

2024.12.22

来季レッドブルでステアリングを握るローソン。(C) Getty Images

 2025年シーズンでのF1レッドブルのレギュラードライバーとして、リアム・ローソンが起用されることが正式に発表された。ベテランのセルジオ・ペレスが不振のシーズンを送ったことで、22歳の抜擢をチーム首脳が決断。RBのエースドライバーである角田裕毅を差し置く形での昇格となったこともあり、来季のラインアップについて現在もさまざまな意見が飛び交っている。

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 特に目立つのは、やはりF1におけるローソンの経験を問う声だ。これまでグランプリ出場が11戦のみであり、また、新たにチームメイトとなるのは4年連続ドライバーズタイトル獲得の王者、マックス・フェルスタッペンだ。若きニュージーランド人ドライバーは来季、さまざまな意味で大きく環境が変わり、自身初めてのF1フル参戦のシーズンに臨むことになる。

 英メディア『PLANET F1』では、今回のローソンのレッドブル昇格について、元F1ドライバーのカルン・チャンドック氏が語ったコメントを紹介している。

 現地時間12月21日配信となったトピックの中では、ローソンと角田それぞれの今季のレースについて比較したチャンドック氏が、速さには大きな差が無いと指摘しており、「ペース的にはツノダと同等だ。平均予選タイム差は0.07秒、ほんの数百分の差に過ぎない。つまり、ローソンが速いのは間違いない」などと述べた見解が綴られている。

 ドライバーとしてのスキルを称える一方で、チャンドック氏は「レース面での経験が不足している。そこがマックス相手に課題になるだろう」と指摘。これまでも、フェルスタッペンのチームメイトとなったドライバーが「精神的に追い詰められてきた」と振り返りながら、「マックスやフェルナンド(・アロンソ)と競い合うことの難しさは、クレーコートで(ラファエル・)ナダルと対戦するようなもの。何をしても、ボールがどんどん返ってくる」とテニスに例え、説明している。

 ローソンが来季、フェルスタッペンの完成されたパフォーマンスを目の当たりにし続けることに懸念を示すチャンドック氏は、「リアムはそのプレッシャーに耐え、その挑戦に打ち勝つだけの精神的な強さを持っているだろうか? それが私にとっての大きな疑問だ」などと見通している。

 偉大なチャンピオンをチームメイトに、ローソンがどんな走りをみせるのか。巻き返しを図るレッドブルは来季、大きなギャンブルに挑むことになるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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