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格闘技・プロレス

「ストーリーがないわけじゃねえな」中邑真輔が独占激白。ノア1.1佐々木憂流迦との一騎打ちは、まだまだ“変化の過程”

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.12.28

中邑はWWEのUS王者として元旦の試合に臨む。(C) THE DIGEST

中邑はWWEのUS王者として元旦の試合に臨む。(C) THE DIGEST

 世界最大のプロレス団体、米WWEのスーパースターである中邑真輔が来年1月1日にプロレスリング・ノアの日本武道館大会「ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2025」に登場する。都内でTHE DIGESTの単独インタビューに応じた日本人スターは佐々木憂流迦(うるか)との一騎打ちに向け、想いの丈を語った。

 2年ぶりの凱旋試合だ。中邑は2023年の元日、ノア日本武道館大会で武藤敬司の化身であるグレート・ムタと激闘を繰り広げ、同年度のプロレス大賞「ベストバウト」を受賞した。「奇跡の一戦」を実現させたことをきっかけに、ノアとWWEとの間に強いパイプを構築すると、今年7月には”方舟の天才”丸藤正道とWWEスーパースターのひとりであるAJスタイルズのドリームマッチが行なわれ、大きな盛り上がりを見せた。

 ノアから再び日本武道館での試合のオファーを受けると、「対戦したことのある選手以外で自分とつながりのある選手」を希望したところ、それが憂流迦だった。「ストーリーがないわけじゃねえなと思って。僕と彼との間に一応の関係性があるということで、『憂流迦だったらいいか』っていうぐらいの感じ」と明かした。
 
 佐々木とは格闘技ジム「和術慧舟會」での先輩、後輩の間柄であり、彼が世界最高峰の格闘技団体「UFC」に参戦した時には、ニューヨークで食事をともにするなど親交があったという。「やっぱアメリカでひとり頑張ってんだと思って、ちょっとぐらいは応援っていう形で会いに行ったりとかはしてましたね。一緒に練習したりもした」と当時を懐かしみながら回顧する。

 そんな後輩との一騎打ちが決まると、中邑は先制口撃を仕掛けた。ノアの公式YouTubeなどを通じて「お前に何ができる?」「甘やかされて育ったんじゃねえの」「必死にリング上で這いつくばって食らい付いてはいるけど、まだ足んねえな」「このまま平行線を続けても、ダラダラ続けてても望む未来はやってこないんじゃないの?」などと、格闘家からプロレスに転身したばかりの”ルーキー”を大いに揺さぶっている。「ここまで各媒体を通してボロクソに言って。主張があるなら主張すればいいし。憂流迦がどう返してくるのかを楽しみにしてます」と不敵に笑った。

 今回はムタ戦とは状況が一変し、WWEのUS新王者として堂々の凱旋を果たす。「チャンピオンとして日本で試合ができることは非常に誇らしく思っています。あとは中邑真輔の変化なのか、進化なのか分かりませんが変化の過程を、新しい戦いを楽しんでもらえれば」とファンに呼びかけた。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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