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格闘技・プロレス

井上尚弥の防衛戦に懐疑な声。突如決まった韓国人ボクサーは“実力不足”と米専門メディアはシビア「世界クラスの相手と対戦していない」

THE DIGEST編集部

2025.01.12

グッドマンとの防衛戦が中止になった井上。代役は韓国人ボクサーに急きょ決まった。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

グッドマンとの防衛戦が中止になった井上。代役は韓国人ボクサーに急きょ決まった。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 無敵の“モンスター”の次期対戦相手が小さくない脚光を浴びている。

 プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級・統一王者の井上尚弥と対戦する次期挑戦者のIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)が左目上を再び負傷し、1月24日(東京・有明アリーナ)に行なわれる予定だった試合が突然中止になった。新たな挑戦者として韓国人のキム・イェジョンが代役として電撃決定したが、その実力に懐疑的な意見が寄せられている。
【動画】井上尚弥との対戦が急きょ決定した韓国人ボクサーの“素顔”

 代わりの挑戦者として白羽の矢が立ったキム・イェジョンはWBO11位につけており、通算25戦21勝(13KO)2敗2分け。身長163センチの右ボクサーで、「トラブルメーカー」と称されている。過去にはWBCユース・スーパーバンタム級王座をはじめ、IBFアジア同級王座、WBOオリエンタル同級王座などを獲得。しかも、日本人相手には7戦全勝とカモにしているタフなファイターだ。

 キム・イェジョンは井上が所属する大橋ジムを通じて声明を発表。「この試合で自分の力をすべてを出して、キャリア最大の大一番を8勝目で飾りたい」と、急きょ転がり込んだ初のビッグマッチに鼻息は荒い。
 
 ところが、海外メディアは突如決まったモンスターの対戦相手にシビアな視線を向けている。米ボクシング専門サイト『BoxingScene』はグッドマンの負傷により、32歳の韓国人ボクサーに「チャンスの扉が開かれた」と報じるが、「WBOランク11位だが、WBC、WBA、IBFのトップ15から外れている。イノウエの4本のベルトが日本の有明アリーナで掲げられることは間違いない」と、早くも井上の圧勝を予想している。

 さらに「イノウエは、これらのタイトルを保持するために絶大な人気を誇るだろう。キム・イェジョンは12年のプロキャリアの中で世界クラスの相手とほとんど対戦したことがないし、2023年にはロブ・ディーゼルに8ラウンドで完敗している。最近の試合では、昨年5月にラケシュ・ローチャブを倒しているが、はたして...」と直近の成績を紹介し、無敗の王者の防衛戦相手として役者不足だと指摘している。

 また、米老舗ボクシング誌『The Ring』は「ナオヤ・イノウエのショーは続く」と防衛戦の開催を歓迎しつつ、「(この試合は)グッドマンが以前負った傷の再発により2度目の欠場を余儀なくされたため、緊急の必要性が生じた」と説明。キム・イェジョンがグッドマンのリザーブ選手として契約を結んでいた事情を補足しながら、ネームバリューが低いボクサーとの一戦に疑問を呈している。

 グッドマンの2度のアクシデントにより試合中止の憂き目にあった井上。油断は禁物だが、急転直下で決まった日韓の世界戦に注目が集まるのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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