白羽の矢が立ったボクサーに厳しい視線が向けられている。
プロボクシング世界4団体スーパーバンタム級・統一王者の井上尚弥が1月24日に東京・有明アリーナで対戦する予定だったIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)との試合が挑戦者の負傷により中止が発表された。代役として、WBO世界同級11位のキム・イェジョン(韓国)との防衛戦が11日に急きょ決定した。
【動画】井上尚弥との対戦が急きょ決定した韓国人ボクサーの"素顔"
挑戦者だったグッドマンに、またもアクシデントが襲った。11日午前のスパーリング中にオーストラリア人ボクサーは昨年12月14日に続いて再び左目の上を裂傷。トレーナーらがすぐに止血したが傷は深く、全治約半年の重傷だった。当初は、クリスマス・イブに予定されていた防衛戦は、グッドマンがスパーリング中に左目の上を深くカットしたため、試合は1か月後に延期となっていたが、またしても同じ箇所を負傷。陣営は延期できない状態と判断し、試合を棄権する苦渋の決断を下した。
グッドマンと契約を結ぶ豪興行会社『No Limit Boxing』のプロモーター、マット・ローズ氏は11日に「試合を辞退せざるをえなくなった。残念に思う」と無念の声明をSNSに公表した。井上の所属ジムである大橋秀行会長は同日に横浜市内で会見し、グッドマンのリザーブ選手として契約を結んでいたキム・イェジョン(25戦21勝2敗2分け)との防衛戦を報道陣に発表。迅速な対応をみせた。
井上の対戦相手変更は米スポーツ専門局『FOX Sports』をはじめ、複数の海外メディアが一斉に報じ、グッドマンの代役としてモンスターと拳を交える韓国人ボクサーに強い関心を示した。世界中のあらゆるボクシング情報を扱う英老舗専門誌『BOXING NEWS』の電子版は、「イノウエがグッドマンの代わりに韓国の"パッキウェザー"と対戦へ」と題した記事を配信し、キム・イェジョンの実力に注視している。
記事では、グッドマンとの対戦が2度キャンセルされた井上がキム・イェジョン戦に向けて気持ちを切り替え、戦闘準備を進めていると報じている。同メディアは両雄の戦績にあらためて着目。28勝0敗(25KO)の井上と、WBOランク11位ながらWBC、WBA、IBFのトップ15圏外にとどまっているキム・イェジョンとでは「あまりにも不釣り合い」だと指摘する。
さらに英国のボクシング公式記録保管機関『Boxrec』の情報を引用しながら、「イノウエの対戦相手となったキムは、ボクシング界の偉大なレジェンドのフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオを意識しているようで、2人の名前を掛け合わせて、"パッキウェザー"と名乗っている」という異名を紹介。その実力に疑問符をつけ、辛辣な評価を次のように下している。
「32歳の韓国人ボクサーが、最も恐ろしいフィニッシャーのひとりである"モンスター"を相手に、かつてない手強い闘いへの準備ができている根拠を示すものはほとんどない。急きょ発表された対戦ではあるが、イノウエが持つ4つのベルトはすべて掲げられるだろう」
急転直下で決まった井上の防衛戦相手。事情が二転三転したとはいえ、無敵のモンスターは泰然自若の構えで、来るべき日に備えて拳を磨く。
構成●THE DIGEST編集部
井上尚弥の防衛ロードに狂い…挑戦者グッドマンの"棄権発表"に母国メディア落胆。「不慮の事故」と同情も「彼のキャリアにとって大きな後退」とバッサリ
波紋広げたグッドマンの棄権発表。井上尚弥の防衛戦相手が韓国人ファイターへ急きょ変更に海外メディア注視「代わりの挑戦者を見つけた」
井上尚弥の対戦相手グッドマンが再び負傷…無念の辞退にプロモーターが嘆き「悲惨だ」 代役は"トラブルメーカー"の韓国人ボクサーに決定!
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【動画】井上尚弥との対戦が急きょ決定した韓国人ボクサーの"素顔"
挑戦者だったグッドマンに、またもアクシデントが襲った。11日午前のスパーリング中にオーストラリア人ボクサーは昨年12月14日に続いて再び左目の上を裂傷。トレーナーらがすぐに止血したが傷は深く、全治約半年の重傷だった。当初は、クリスマス・イブに予定されていた防衛戦は、グッドマンがスパーリング中に左目の上を深くカットしたため、試合は1か月後に延期となっていたが、またしても同じ箇所を負傷。陣営は延期できない状態と判断し、試合を棄権する苦渋の決断を下した。
グッドマンと契約を結ぶ豪興行会社『No Limit Boxing』のプロモーター、マット・ローズ氏は11日に「試合を辞退せざるをえなくなった。残念に思う」と無念の声明をSNSに公表した。井上の所属ジムである大橋秀行会長は同日に横浜市内で会見し、グッドマンのリザーブ選手として契約を結んでいたキム・イェジョン(25戦21勝2敗2分け)との防衛戦を報道陣に発表。迅速な対応をみせた。
井上の対戦相手変更は米スポーツ専門局『FOX Sports』をはじめ、複数の海外メディアが一斉に報じ、グッドマンの代役としてモンスターと拳を交える韓国人ボクサーに強い関心を示した。世界中のあらゆるボクシング情報を扱う英老舗専門誌『BOXING NEWS』の電子版は、「イノウエがグッドマンの代わりに韓国の"パッキウェザー"と対戦へ」と題した記事を配信し、キム・イェジョンの実力に注視している。
記事では、グッドマンとの対戦が2度キャンセルされた井上がキム・イェジョン戦に向けて気持ちを切り替え、戦闘準備を進めていると報じている。同メディアは両雄の戦績にあらためて着目。28勝0敗(25KO)の井上と、WBOランク11位ながらWBC、WBA、IBFのトップ15圏外にとどまっているキム・イェジョンとでは「あまりにも不釣り合い」だと指摘する。
さらに英国のボクシング公式記録保管機関『Boxrec』の情報を引用しながら、「イノウエの対戦相手となったキムは、ボクシング界の偉大なレジェンドのフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオを意識しているようで、2人の名前を掛け合わせて、"パッキウェザー"と名乗っている」という異名を紹介。その実力に疑問符をつけ、辛辣な評価を次のように下している。
「32歳の韓国人ボクサーが、最も恐ろしいフィニッシャーのひとりである"モンスター"を相手に、かつてない手強い闘いへの準備ができている根拠を示すものはほとんどない。急きょ発表された対戦ではあるが、イノウエが持つ4つのベルトはすべて掲げられるだろう」
急転直下で決まった井上の防衛戦相手。事情が二転三転したとはいえ、無敵のモンスターは泰然自若の構えで、来るべき日に備えて拳を磨く。
構成●THE DIGEST編集部
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