昨年まで、F1ドライバーズタイトル４連覇を果たしているレッドブルのマックス・フェルスタッペン。2024年シーズンは後半戦、マクラーレンやフェラーリに後れをとるレースもあった中、雨により大混乱となったサンパウロGPで復活優勝を遂げて息を吹き返し、カタールGPも制し、チャンピオンとしての強さをみせた。

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　その実績に加え、昨年終盤での走りにも表われているように、フェルスタッペンはすでに現代のF１シーンにおける「絶対王者」と位置付けられていることは言うまでも無い。それでも、タイトル獲得回数などを振り返ることで、やはり長い歴史の中でも際立った存在であると海外メディアが評している。

　英モータースポーツサイト『CRASH』は現地時間１月10日配信のトピックの中で、「マックス・フェルスタッペンは2025年に、ミハエル・シューマッハが保持するF1記録に並ぶ可能性がある」と報じた。

　90年代からベネトンやフェラーリなどでF1界のトップに君臨した、シューマッハ氏が成し遂げた2000年から2004年までの５連覇が現在までの連続タイトル獲得最長記録となっている。その大偉業に2025年シーズン、フェルスタッペンが挑むことになる。

　またフェルスタッペンは王座戴冠回数でも歴代上位であると説いており、「同じ４回の世界チャンピオンであるセバスチャン・ヴェッテルとアラン・プロストを上回る。ファン・マヌエル・ファンジオと並んで、F１史上４人目の５回以上のタイトル獲得ドライバーとなる」として、往年のドライバーたちとの記録を比較している。

　その一方で同メディアは、2025年がフェルスタッペンにとって５連覇が懸かると強調しながらも、「マクラーレン、フェラーリ、メルセデスなどの厳しい競争に直面することになり、いずれもレッドブルとの差を縮めている」と指摘。これまで以上に他チームが接近するシーズンになるものと見通している。

　そしてトピック内では、フェルスタッペン自身による、新シーズンへのコメントも掲載。「もちろん勝ちたいと思っているが、５連覇や通算勝利数といった目標がすべてではない」と述べている他、「僕たちがまた上位に戻って、素晴らしい瞬間を一緒にたくさん作り出せることを願っている」などと、新たな戦いへの想いを語っている。

　さらなる混戦が予想される中、フェルスタッペンが金字塔を打ち立てることができるか。2025年は王者としての真価が問われるシーズンとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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