マラソン・駅伝

「まさかのまさか(笑)」都大路の9区で実現した田中希実vs廣中璃梨佳の4秒差襷リレー。奇跡のツーショットにNHK解説者も興奮隠せず【全国女子駅伝】

THE DIGEST編集部

2025.01.12

アンカー9区で対峙した田中(左)と廣中(右)。五輪経験者がデットヒートを繰り広げた。写真:THE DIGEST写真部

 1月12日に全国都道府県対抗女子駅伝(たけびしスタジアム京都発着、全9区間42.195キロ)が行なわれ、京都が2時間15分26秒で、3年ぶり19度目の優勝を果たした。その裏で、アンカー区間の9区ではパリ五輪の陸上女子1500、5000メートル代表の田中希実(兵庫)と東京五輪の陸上女子5000、1万メートル代表の廣中璃梨佳(長崎)が激突。ほぼ同時で襷をもらう白熱のデッドヒートに大きな注目が集まった。
【画像】都道府県対抗女子駅伝で激走した田中希実を特集!

 最長10キロを担う都大路の9区で奇跡のシーンが起きた。日本を代表する中長距離ランナーの田中と廣中が仲良く並び、2人とも笑顔を浮かべてスタート地点に立っていた。オリンピアン同士の貴重なツーショットにはレースを中継したNHKの解説者も、「うわ~これはなかなかないです。2人が笑顔で走り出すのは見たことありません」と切り出し、接戦で襷を受け取る瞬間が近づくと、「2人とも突っ込むと思いますよ。田中選手はハイペースで押していくと思います」と興奮を抑えられなかった。

 田中がまず12位で襷をもらい、そのあと廣中が4秒後に襷を受け取り、前を走る田中を追いかける展開に。その差は8秒差だった。

 結果は廣中が区間4位となる32分11秒をマークし、田中を抜いて13位から9位へと押し上げる力走をみせた。一方の田中は32分28秒の区間6位で、兵庫のキャプテンとして最後まで腕を振って走り、10位でフィニッシュした。
 
 廣中はレース後、NHKのインタビューで田中と並んでスタートしたことを聞かれると、「スタート前にも、『まさかのまさかだね』って言いながら、『一緒に頑張りましょう!』って話をした」と直前のエピソードを明かし、「一緒に走れたシーンもあったので心強かったです」と笑顔で振り返っていた。

構成●THE DIGEST編集部

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