最強のDNAに熱い視線が注がれた。

　１月12日、バレーボールの全日本高校選手権は女子の決勝が東京体育館で行なわれ、共栄学園と下北沢成徳が激突した。東京同士かつ屈指の名門対決は共栄学園が３-０（25-11／25-21／25-22）のストレート勝利を飾り、19大会ぶりの日本一を決めた。なかでも、元日本代表を母に持つエースに大きな注目が集まった。

　共栄学園は主将を務める秋本美空（３年）がコート上で躍動した。2012年ロンドン五輪で銅メダル獲得に貢献した大友愛さんの長女である美空は、第１セットから次々と多彩なスパイクを放ちリードを奪う。ときには味方を生かしつつ得点を重ね、自らもバックアタックを決めるなど相手を圧倒し、共栄学園が先取した。

　第２セットは下北沢成徳が反撃して拮抗した展開になるも、秋本のブロックやミドル攻撃などで逆転に成功し、25-21で連取。第３セットは下北沢成徳に一時逆転を許すも、秋本は攻撃の手を緩めず得点を積み重ねる。終盤は粘る下北沢成徳を振り切り、最後は184センチの身長を生かした強烈なスパイクを叩きつけ、母校に３度目の優勝をもたらした。

　強豪相手に圧巻のパフォーマンスを見せた秋本。娘の勇姿を会場で見守り、声援を送り続けた母親の愛さんも目に涙を浮かべ、その様子が中継カメラに抜かれていた。
  　そしてネット上では、高校生離れした美空の超絶プレーにファンは大興奮。称賛が溢れるとともに、早くも日本代表入りを熱望する声が上がっている。

「将来の日本代表のエースだ！」
「是非、彼女が世界を相手に戦う姿を見たい！」
「間違いなく日本代表の中心となる超逸材」
「高校バレーにひとりだけプロがいるみたい」
「これが日本代表の血筋なのか...本格化のアタッカーやん」
「プレッシャーは相当あるはずなのに、この子は結果を出したからすごい」
「もう別格。ブロック、トス、アタックとオールマイティーな役目」

　大車輪の活躍でチームをけん引した秋本。最後の春高バレーで頂点を掴んだ18歳に、ファンは未来の日の丸を背負う姿を期待しているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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