格闘技・プロレス

「厳しい試練と同時に大きなチャンス」絶対王者・井上尚弥に挑戦する“代役”韓国人ボクサーに称賛も 海外報道

THE DIGEST編集部

2025.01.15

24日に防衛戦を実施するスーパーバンタム級4団体統一王者の井上。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 1月24日、東京・有明アリーナでプロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚橋)が、WBO同級11位キム・イェジョン(韓国)を相手に防衛戦を行なう。

【動画】井上尚弥との対戦が急きょ決定した韓国人ボクサーの"素顔"
 本来の挑戦者だったサム・グッドマン(豪州)が練習中でのアクシデントにより棄権という、思いもよらぬ事態が発生した今回の一戦。新たに対戦相手として、キム・イェジョンの名前が伝えられると、さまざまな反応がみられた。主催の大橋ジムからはもともと、「リザーバー」に決まっていたと明かされるも、タイトル戦でのチャレンジャーとして、キム・イェジョンのキャリアなどを疑問視する声も少なくなかった。
 
 だがその一方で、急遽、大舞台のリングに上がることとなった韓国の雄に対して、異なる見解も伝えられている。スペインメディア『as』米国版では、現地時間1月13日、今回の試合に関し、ここまでの経緯を伝えており、その中で「2週間足らずの準備期間でイノウエとの試合に臨むのは容易ではないが、この挑戦を受け入れたキムの意気込みは並々ならぬものがある」などと、キム・イェジョンへの印象を綴っている。

 さらに、「WBOのランキングでは11位にランクインしており、この試合への出場資格を有している」として、これまでの戦績などとともに、「パッキウェザー」や「トラブルメーカー」などの異名で呼ばれていることなども紹介。

 また同メディアは、「キムにとって、イノウエとの対戦はこれまでのキャリアで最も厳しい試練であると同時に、大きなチャンスでもある。異名の『パッキウェザー』が示すように、マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーのようなスタイルを融合させたボクシングを目指している彼は、この試合を通じて自身の実力を世界に示そうとしている」として、大一番に挑む胸中を読み解いている。

 加えて、予想外の展開が続いたことにより、両者の対戦に多くの関心が向けられていると論じる同メディアは、「キムがイノウエの猛攻に耐え、自身の名前を世界に知らしめることができるのか。結果がどうであれ、キムがこの挑戦を受け入れた勇気は称賛に値する。東京で行なわれるこの一戦、世界が注目するのは間違いない」などと見通している。

 もちろん伝えられる下馬評の通り、王者・井上の圧倒的優位が揺らぐことは無いだろう。それでも、この試合でキム・イェジョンのファイトは、あらゆる意味で多くのボクシングファンを惹きつけるものになるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
井上尚弥の防衛戦に懐疑な声。突如決まった韓国人ボクサーは"実力不足"と米専門メディアはシビア「世界クラスの相手と対戦していない」

井上尚弥の挑戦者グッドマン"代役"に英老舗誌は辛口ジャッジ。レジェンドを掛け合わせた異名『パッキウェザー』を痛烈指摘「あまりに不釣り合い」

井上尚弥の対戦相手グッドマンが再び負傷…無念の辞退にプロモーターが嘆き「悲惨だ」 代役は"トラブルメーカー"の韓国人ボクサーに決定!
NEXT
PAGE
【動画】井上尚弥との対戦が急きょ決定した韓国人ボクサーの“素顔”