パリ五輪代表対決は女王が制した。

　１月26日、卓球の全日本選手権は東京体育館で行なわれ、パリ五輪シングルス銅メダルの早田ひなが４-０（11-3、11-6、13-11、11-6）で張本美和をストレートで撃破。３年連続４度目の優勝を果たし、史上６人目となる大会３連覇を飾った。

　昨年のパリ五輪女子団体で銀メダルを獲得し、日本列島に感動と興奮を与えた早田と張本。昨年と同カードとなったファイナルは、日本女子をけん引する現エースが強さを見せつける結果となった。

　第１ゲームは16歳の張本が２点先取するも、早田の力強いフォアとバックストレートが冴え、驚異の９連続得点を重ねて大きくリード。あっという間に11-3で先取した。

　第２ゲームも早田がミドルを突き、張本の攻撃をかわしながら11-6で連取。張本は早くも窮地に陥る。

　リズムを変えたい張本だが、両サイドに散りばめながら的確にコースを打ち抜く早田の卓球に対応できず、リードを奪えない。逆に一本取るごとに雄叫びを上げる早田の気合に圧倒され、苦しい表情をみせる。先に早田がゲームポイントを握るが、張本もチキータでなんとか応戦。第３ゲームはデュースにまで粘ったが、最後は前回女王がねじ伏せた。
  　一気に王手をかけた早田は張本のフォア、バックを抑えながら多彩な攻撃でポイントを積み重ねる。マッチポイントを握ると、最後は張本のボールが無情にもネットにかかり、早田が圧倒的な強さで３連覇を一気に決めた。​​​​​​

構成●THE DIGEST編集部

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