格闘技・プロレス

“ロッキーを真似た”挑発行為は欧州でも話題に…「向こう見ずな挑戦者はイモ袋のように倒された」

THE DIGEST編集部

2025.01.27

井上に挑んだキム・イェジュンは4回2分25秒でマットに沈められた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

"モンスター"を相手に見せたジェスチャーが欧州でも話題となっている。

 1月24日に東京・有明アリーナで行なわれたプロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦は、王者・井上尚弥がWBO同級11位キム・イェジュンに4回KO勝ちし、3度目の4団体統一王座の防衛を果たした。

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 KOラウンドとなった4回、挑戦者は井上のパンチを食らった際、「もっと来い!」と挑発。しかし、3度にわたる挑発は、井上に右ストレートを見舞われてのノックダウンという結果に終わっている。 試合後、キム・イェジュンは井上が近づいた時にカウンターを狙っていたと明かしたものの、井上の豪打は「研究していたよりも速くて強かった」と認めた。この両者のパフォーマンスについては、欧州メディアでも取り上げられた。

 イタリア・メディア『fanpage』は、キム・イェジュンの行為を「ロッキーを真似ようとして、破壊的なパンチで即KO」と題した記事で紹介。パンチが効いていないと見せるジェスチャーが、映画「ロッキー」を想起させたとしつつ、「ただ、あれは映画であり、フィクションだ」と一刀両断。

「現実にはとてつもなく痛く、一瞬で光が消えることもある」
「キムは自分がロッキーになったように感じたかったのだろうが、最悪の結果となった。挑発行為後にとんでもないイノウエの右ストレートが続き、向こう見ずな挑戦者はイモ袋のように倒された」

 同メディアはキムのジェスチャーと井上のKOシーンについて、「4ラウンド途中だった。日本人王者がひとつは顔面、もうひとつはボディと、2発の左でキムを大きな苦境に追いやったかに思われた。ところがその瞬間、キムはグローブで挑発行為をし、まったく別のメッセージをイノウエに送ろうとしたのだ」と伝えている。

「一瞬だった。日本人は左右の破壊的なコンビネーションを彼に見舞った。そして特に最後のストレートの一発がキムの顔面を捉え、彼は崩れ落ち、再び立ち上がるチャンスはまったくなかった」

『fanpage』は井上の輝かしい戦歴に敬意を表し、「現ボクシング界で世界最高のひとり」と評した。

構成●THE DIGEST編集部
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