2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表選考を兼ねたカーリングの日本選手権が２月２日、神奈川・横浜BUNTAIで開幕した。2022年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレは初戦で前回準優勝の北海道銀行と対戦し、５対７で敗北。初陣は黒星発進となった。
【北京五輪 画像】表彰式では笑顔も！銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」！

　前回の日本選手権３位のロコ・ソラーレは今大会で４位以下になると、オリンピック出場の可能性が消滅する。３大会連続の大舞台進出に向け、総当たり戦の１次リーグから弾みをつけたかったが、いきなり試練のスタートとなった。

　北海道銀行に先行を許したロコ・ソラーレは、第２エンドでスキップの藤澤五月の相手ストーンを外に弾く好ショットが炸裂。２対１と逆転に成功する。

　両チーム１点ずつを取り合いロコ・ソラーレが１点をリードした状態で迎えた第５エンドは、北海道銀行が２点を奪い、４対３と再びリード。続く第６エンドも北海道銀行が１点を重ね、ロコ・ソラーレは２点を追う展開となる。

　第７エンド、ロコ・ソラーレは北海道銀行の赤色ストーンがハウス内に３つある苦しい状況だったが、藤澤が冷静にアイスを読み切り、自分たちの黄色ストーンを円中心部に寄せて大量失点のピンチを防ぎ、１点をもぎとる。第８エンドも北海道銀行が主導権を握るが、藤澤が針の穴を通すようなミラクルショットを決めてなんとか最少失点にとどめ、４対６と２点のビハインドで終盤を迎える。

　第９エンドで１点差に詰め寄ったロコ・ソラーレだったが、最終10エンドで相手に１点を奪われ万事休す。白熱した試合は一進一退の接戦で、北海道銀行がモノにした。
  　今大会で女子の優勝チームは３月に開幕する世界選手権（韓国）と９月の五輪代表候補決定戦の出場権を得る。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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