イタリアである団体が、5歳~13歳までの子どもたちを対象に"好きなスポーツ選手"についてアンケートを取ったところ、男子ではMotoGPのヴァレンティーノ・ロッシ、女子では水泳のフェデリカ・ペレグリニが第1位に輝いたという。カルチョ(サッカー)の国、イタリアにおいて、フランチェスコ・トッティ、アレッサンドロ・デル・ピエロといったサッカー界のスーパースターたちを押しのけての1位ということで、両者がいかにイタリアの人々に愛されているかがわかるだろう。
2020年2月にロッシが41歳、8月にはペレグリニが32歳と、ともにキャリア終盤を迎えているが、ファッションモデルもこなす女性アスリート人気No.1のペレグリーニが、自分自身の、そしてモータースポーツ界の生ける伝説、ロッシの引き際について、スカイスポーツのイタリア版にて語った。
東京オリンピックを最後に引退するのでは? という声が多く聞かれることについて「毎回皆さんから言われるけど、東京で泳いでみて、それから考えてみるわ。22年のヨーロッパ選手権は母国ローマでの開催だし、24年のパリオリンピックもお隣の国。それよりもまずオリンピック予選について考えなくちゃ」と顔をしかめる。
ペレグリニは16歳の時、初めて出場した04年のアテネ五輪200m自由形で、イタリア選手として史上最年少で銀メダルを獲得。08年の北京五輪は世界新記録を樹立しての金メダル。当時隆盛を誇っていた高速水着『レーザー・レーサー』を着用せずに世界新記録で優勝した唯一の選手となった。
09年3月には200m自由形で1分54秒47、400mで4分00秒41の世界新記録を樹立。同年7月に行なわれた世界水泳では女子で初めて4分を切る3分59秒15で優勝した。200m自由形でも1分52秒98と記録を更新して2冠に輝いた。なお、この200m自由形の記録はいまだにワールドレコードとなっている。
近年は『イタリアズ・ゴッド・タレント』の審査員を務める等、スポーツ選手の枠を越えた活躍を見せているが、17年、19年の世界水泳では200m自由形で金メダルに輝き、選手としての実力も健在だ。
「"引退"というキャッチフレーズのようなものに苦しむことは、成功したアスリートの運命ね。ロジャー・フェデラーは、今、私たちのことを笑っているでしょうね。多くのタイトルを獲得してきても初めて出る選手みたいに5つのサークルに魅力を感じるの。ヴァレンティーノも私も1年あるいはそれ以上長く続ける可能性がある。いつ引退するか決めるのは私たち。これは個人的な選択であり、他の人に決して指示されないわ」
最後に「私の東京での金メダルかロッシの10回目のタイトル? 難しいけど、私はヴァレンティーノに賭けるわ!」とチャーミングに微笑んだ。
文●甘利隆
【PHOTO】世界のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを厳選!
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
2020年2月にロッシが41歳、8月にはペレグリニが32歳と、ともにキャリア終盤を迎えているが、ファッションモデルもこなす女性アスリート人気No.1のペレグリーニが、自分自身の、そしてモータースポーツ界の生ける伝説、ロッシの引き際について、スカイスポーツのイタリア版にて語った。
東京オリンピックを最後に引退するのでは? という声が多く聞かれることについて「毎回皆さんから言われるけど、東京で泳いでみて、それから考えてみるわ。22年のヨーロッパ選手権は母国ローマでの開催だし、24年のパリオリンピックもお隣の国。それよりもまずオリンピック予選について考えなくちゃ」と顔をしかめる。
ペレグリニは16歳の時、初めて出場した04年のアテネ五輪200m自由形で、イタリア選手として史上最年少で銀メダルを獲得。08年の北京五輪は世界新記録を樹立しての金メダル。当時隆盛を誇っていた高速水着『レーザー・レーサー』を着用せずに世界新記録で優勝した唯一の選手となった。
09年3月には200m自由形で1分54秒47、400mで4分00秒41の世界新記録を樹立。同年7月に行なわれた世界水泳では女子で初めて4分を切る3分59秒15で優勝した。200m自由形でも1分52秒98と記録を更新して2冠に輝いた。なお、この200m自由形の記録はいまだにワールドレコードとなっている。
近年は『イタリアズ・ゴッド・タレント』の審査員を務める等、スポーツ選手の枠を越えた活躍を見せているが、17年、19年の世界水泳では200m自由形で金メダルに輝き、選手としての実力も健在だ。
「"引退"というキャッチフレーズのようなものに苦しむことは、成功したアスリートの運命ね。ロジャー・フェデラーは、今、私たちのことを笑っているでしょうね。多くのタイトルを獲得してきても初めて出る選手みたいに5つのサークルに魅力を感じるの。ヴァレンティーノも私も1年あるいはそれ以上長く続ける可能性がある。いつ引退するか決めるのは私たち。これは個人的な選択であり、他の人に決して指示されないわ」
最後に「私の東京での金メダルかロッシの10回目のタイトル? 難しいけど、私はヴァレンティーノに賭けるわ!」とチャーミングに微笑んだ。
文●甘利隆
【PHOTO】世界のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを厳選!
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super