体操女子の元日本代表で2012年ロンドン、16年リオ五輪に出場した寺本明日香が２月22日に自身のインスタグラムを更新し、フィギュアスケート大会で優勝したことを報告した。
【動画・画像】氷上で「あすかガンバ!!」の声援も。元体操日本代表・寺本明日香が初のフィギュア競技会で金メダル！

　22年４月に現役引退を発表した寺本は今月６日、約１年前から本格的にスケートを始めていたことを明かしたうえで、愛知県フィギュアスケート選手権大会ブロンズⅠの部にエントリーしたことをSNSに報告していた。

　そしてこの日は、インスタグラムにフィギュアスケーターとしての姿を公開。黒い煌びやか衣装で賞状と、金メダルを手にする笑顔の写真を添えた。「愛知県フィギュアスケート選手権大会ブロンズ女子Ｉの部（※20代後半以降の年齢区分の愛好者クラス）に出場しました！ たくさん注目していただきありがとうございます」と記し、21日に行なわれた大会を次のように熱く伝えた。

「私が出場した部は参加者２人でしたが優勝しました　久々に表彰台にのり、久々に金メダルをもらいました　試合前はプレッシャーがあるとかないとか関係ないのですが、普通に体操の試合同様に緊張しました」

「フィギュアスケートの色んな試合やショーを観客席からは観てきましたが、私がずっと観客席から見ていたあの景色のリンク側はこうなんだと感じられました。緊張した時にどうなってしまうか、どうコントロールするか　足元（氷と陸）は違えど、体操と一緒でした」
  　演技前には至学館体操部の教え子や、スケート関係の友人らも応援に駆けつけてくれたとし、「『あすかガンバ!!』がまた聞けてとても楽しかったです。まさか教え子に『あすかさんガンバ!!』って体操場じゃなくてリンクで言ってもらえるなんて夢にも思わなかったです（笑）」と、体操時代に聞き慣れた自身の声援に勇気をもらったと振り返った。

　体操とフィギュアスケート、似て非なる二刀流をやり遂げた寺本は「色々不思議な体験をしましたが、まだまだできないことも多くあれやりたい！これできるようになりたい！精神が騒いでます」と綴り、今後もフィギュアスケートの継続に意欲を示した。

　寺本は６日に投稿した自身の公式Xで「フィギュアスケートは、あくまで趣味・プライベートの延長線上で楽しんでいるもので、競技者（選手）になるわけではありません」と説明していた。アダルト・カテゴリーとはいえ、元オリンピアンの挑戦は大きな反響を呼んだことは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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