2月24日、プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人が、東京・有明アリーナで3度目の王座防衛戦に臨み、同級6位のダビド・クエジャル(メキシコ)を3回KOで倒した。新ニックネーム「ビッグバン」の異名通り、抜群の破壊力で相手を一蹴。圧巻の強さを国内外のボクシング関係者にアピールした。
【動画】「中谷半端ないって!」"ビッグバン"の左を至近距離で捉えた実際の映像
渾身の一撃に会場が揺れた。中谷の美しいコンビネーションから放たれた左ストレートがクエジャルの顔面にヒットすると、挑戦者は一気にリングに沈んだ。一度は立ち上がったものの、王者の波状攻撃に成す術なく、最後はぐっと力を込めた中谷の左フックを食らい、力なく崩れた。キャンバスに座り込んだクエジャルは初ダウンによるショックと連打を受けた痛みからか、呆然とした表情のまま10カウントのゴングを迎えた。
文字通りの完勝を収めた中谷。バンタム級に上げて4連続KO勝利を挙げた無敗の日本人王者には海外からも熱い視線が注がれている。
米国で1922年に創刊されたボクシングの月刊専門誌『The Ring』は「ジュント・ナカタニは、破壊力十分な左が最終的にショーを締めくくることを知っていた。3階級制覇王者の武器は、クエジャルを退けるのに十分で、彼はわずか3ラウンドで倒した」と興奮気味にレポートした。
そして、記事の後半では「当然のことながら、勝利の後には何が待っているのだろうか?」と記し、無敗街道をばく進する中谷の今後を早くも予測。ボクシング界、唯一無二の"モンスター"として君臨する、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥とのビッグマッチ実現を熱望している。
「あまりに多くのボクシング・メディア関係者が、ナカタニと4階級制覇王者のナオヤ・イノウエ(29勝、26KO)の即座の日本人スーパーファイトを期待している。このような試合はいずれ実現するだろうし、日本のボクシング界では史上最大の試合となるだろう」
同メディアの公式インスタグラムには、無敗の日本人王者同士の合成ツーショットが投稿され、ボクシング関係者の目にとまるほどファン垂涎のドリームマッチと言える。
ただ試合後には、リングに上がったIBF世界バンタム級王者の西田凌佑に中谷が「やりましょう!」と統一戦を呼びかけると、西田も「お願いします」と応じた。同誌は「おそらく彼の次のターゲットはIBF王者である、ニシダだろう」と言及し、まだまだ黄金カード実現はしばらく先だと論じている。
だがいずれにせよ、井上から「戦うべき相手」と言わしめるほど、夢対決を意識させられている中谷。この男のポテンシャルは底知れない。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】圧巻3Rフィニッシュの中谷潤人が語った衝撃KOの"裏側"「相手の動きが遅く見えていた」「左フックの軌道で…」
【記事】那須川天心がモロニー陣営の「アンフェア」発言に私見「一番はジャッジに委ねない」「僕はポイント獲るのがすごい上手い」
【記事】中谷潤人に3回KO葬クエジャルが「本人の意向により…」突然の会見拒否。傷心理由は"ビッグバン"が強すぎるゆえの戦意喪失か
【動画】「中谷半端ないって!」"ビッグバン"の左を至近距離で捉えた実際の映像
渾身の一撃に会場が揺れた。中谷の美しいコンビネーションから放たれた左ストレートがクエジャルの顔面にヒットすると、挑戦者は一気にリングに沈んだ。一度は立ち上がったものの、王者の波状攻撃に成す術なく、最後はぐっと力を込めた中谷の左フックを食らい、力なく崩れた。キャンバスに座り込んだクエジャルは初ダウンによるショックと連打を受けた痛みからか、呆然とした表情のまま10カウントのゴングを迎えた。
文字通りの完勝を収めた中谷。バンタム級に上げて4連続KO勝利を挙げた無敗の日本人王者には海外からも熱い視線が注がれている。
米国で1922年に創刊されたボクシングの月刊専門誌『The Ring』は「ジュント・ナカタニは、破壊力十分な左が最終的にショーを締めくくることを知っていた。3階級制覇王者の武器は、クエジャルを退けるのに十分で、彼はわずか3ラウンドで倒した」と興奮気味にレポートした。
そして、記事の後半では「当然のことながら、勝利の後には何が待っているのだろうか?」と記し、無敗街道をばく進する中谷の今後を早くも予測。ボクシング界、唯一無二の"モンスター"として君臨する、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥とのビッグマッチ実現を熱望している。
「あまりに多くのボクシング・メディア関係者が、ナカタニと4階級制覇王者のナオヤ・イノウエ(29勝、26KO)の即座の日本人スーパーファイトを期待している。このような試合はいずれ実現するだろうし、日本のボクシング界では史上最大の試合となるだろう」
同メディアの公式インスタグラムには、無敗の日本人王者同士の合成ツーショットが投稿され、ボクシング関係者の目にとまるほどファン垂涎のドリームマッチと言える。
ただ試合後には、リングに上がったIBF世界バンタム級王者の西田凌佑に中谷が「やりましょう!」と統一戦を呼びかけると、西田も「お願いします」と応じた。同誌は「おそらく彼の次のターゲットはIBF王者である、ニシダだろう」と言及し、まだまだ黄金カード実現はしばらく先だと論じている。
だがいずれにせよ、井上から「戦うべき相手」と言わしめるほど、夢対決を意識させられている中谷。この男のポテンシャルは底知れない。
構成●THE DIGEST編集部
【記事】圧巻3Rフィニッシュの中谷潤人が語った衝撃KOの"裏側"「相手の動きが遅く見えていた」「左フックの軌道で…」
【記事】那須川天心がモロニー陣営の「アンフェア」発言に私見「一番はジャッジに委ねない」「僕はポイント獲るのがすごい上手い」
【記事】中谷潤人に3回KO葬クエジャルが「本人の意向により…」突然の会見拒否。傷心理由は"ビッグバン"が強すぎるゆえの戦意喪失か