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鍵山優真、佐藤駿、壷井達也の日本男子トリオはFS進出。世界王者マリニンが今季最高110.41点でSP首位【フィギュア世界選手権】

THE DIGEST編集部

2025.03.28

日本男子のエース鍵山(左)。SP首位は米国のマリニン(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 現地3月27日、2026年ミラノ・コルティナ五輪の国・地域別出場枠がかかっているフィギュアスケートの世界選手権(米国・ボストン)は男子ショートが行なわれ、日本からは鍵山優真、佐藤駿、壷井達也の3人が出場し、鍵山がシーズンベストとなる107.09点で日本人最上位となる2位につけた。トップは大会連覇を狙うイリア・マリニンが自身が持つショートの今季世界最高得点を大きく更新する110.41点の驚異的な得点をマーク。上位24人が29日のフリーに進出した。
【動画】世界王者マリニンが魅せた圧巻のショート演技

 日本勢のトップバッターを切ったのは初出場の壷井。初の大舞台で緊張した表情を見せたが、73.00点で上位24人までにギリギリ入り、フリー進出を決めた。

 最終グループで登場した佐藤は高難度の4回転ルッツを着氷したが、続く4回転+3回転のコンビネーションジャンプが最初のトウループで両手をついてしまい出来栄え点はマイナスになったものの、3つ目のトリプルアクセルは降りて立て直した。完璧とはいかないまでも、世界最高峰の舞台で高得点を叩き出した。

 最終滑走者で登場した鍵山は冒頭の4回転+3回転の連続トウループを華麗に降りると、2つ目の4回転サルコウは軸が少々ブレたがなんとか降りてプラスの出来栄え点を確保する。最後のトリプルアクセルを難なく降りると、力強いステップを披露。演技後は両手で力強いガッツポーズが飛び出た。得点は自己ベストにあと1.03点届かなかったが日本男子のエースとして上々のスタートを切り、メダルを射程圏内に捉えた。

 一方で、圧巻の演技を魅せたのは世界王者のマリニンだ。冒頭の4回転フリップは鋭い回転でバシッと降りるとGOE(出来栄え点)の速報値は4点台と高い加点。後半の4回転ルッツ+3回転トウループは高さに幅のあるジャンプで、これも難なく決めると会場は大歓声が上がった。まさに王者の強さを誇示する別次元の演技で今季のショート最高得点を更新すると、地元のファンはさらに熱狂した。
 
◇フィギュア世界選手権2025 男子ショート結果
1位 イリア・マリニン(アメリカ) 110.41点
2位 鍵山優真 107.09点
3位 ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) 94.77点
4位 ケビン・エイモズ(フランス) 93.63点
5位 佐藤駿 91.26点    
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24位 壷井達也 73.00点

構成●THE DIGEST編集部

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