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【F1】「レッドブルの新候補の筆頭になる可能性」鈴鹿で見事8位フィニッシュのハジャー 英メディアは近い将来での“トップチーム入り”を示唆

THE DIGEST編集部

2025.04.07

レッドブルの次のドライバー候補として海外メディアから名前が挙げられたハジャー。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 開幕わずか2戦でレッドブルのリアム・ローソンとレーシングブルズの角田裕毅が入れ替えとなった異例のドライバー人事の影響で例年以上に注目を集めた今季の日本GP。決勝はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が圧巻のポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を収め、上位入賞への期待が高まっていた角田は12位フィニッシュという結果だった。

 そんななかで一躍存在感を放ったのは、渦中のローソンと角田の2人とコンビを組んできた新人、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)だ。

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 予選で中国GPに続き7番グリッドを獲得したハジャーは、決勝でも安定した走りを続けて8位でフィニッシュ。F1出場3戦目にして初入賞を果たし、今季チームメイトとなった先輩2人を上回るリザルトを残した。

 見事にトップ8に食い込んだハジャーのパフォーマンスを、レース直後から海外メディアは大きく報じている。英専門サイト『CRASH』は今回の結果について、「ハジャーは鈴鹿初挑戦にもかかわらず予選7番手を獲得。その後、VCARB02でレースを8位でフィニッシュし、より速いフェラーリに乗るルイス・ハミルトンにのみポジションを譲った」として、日本GPでの走りを振り返っている。

 さらに、「週末を通して、新チームメイトのリアム・ローソンを上回るパフォーマンスを見せたうえ、レースでは新たにレッドブルに加入したユウキ・ツノダさえもしのぐ結果を残した」と指摘。キャリアで勝る両ドライバーと比較するとともに、将来的なトップチーム入りについても同メディアは言及し、「この活躍により、マックス・フェルスタッペンの隣で走るもうひとりのドライバーとして、レッドブルが新たな候補者を求める場合、ハジャーはその筆頭になる可能性がある」と見通している。

 また同メディアは、レッドブル入りを果たした角田の来季以降の残留が「不透明な部分がある」と説いており、そのうえでハジャー自身が今後の昇格について語ったコメントを掲載。「もちろん、レッドブルからの電話(オファー)を断ることは絶対にない。でも、(昇格の判断は)彼ら(レッドブル首脳陣)次第だ」との発言を紹介している。

 3戦を終えハジャーは予選、決勝とも着実に成績を向上させている。最高峰の舞台でも堂々たる走りを披露する、20歳の伸びしろはまさに天井知らずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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