ハルカ・スマイルが炸裂した。

　５月18日、陸上のセイコーゴールデングランプリ（GGP）が東京・国立競技場で行なわれ、女子やり投げ決勝でパリ五輪金メダリストの北口榛花が64メートル16の好記録を叩き出して優勝。凱旋試合を飾った。

　北口は一投目から全開だった。助走をつけて振り抜いたやりはぐんぐん伸びていき、61メートル41をマーク。いきなり60メートル超えを果たし、暫定首位に立った。

　２投目、３投目はやりを放つタイミングが合わず60メートルに届かなかった。

　そして終盤の５投目に誰もが待ち望んだビッグスローが飛び出す。北口が大きく投げ飛ばしたやりは60メートルを楽々と超え、フィールドに勢い良く突き刺さった。この日一番となる64メートル16の記録がコールされると、国立競技場の観客は「おおおお！」と騒然。北口のパワフルな投てきに大きな拍手が起きた。
  　最終投てきは観衆からの手拍子に後押しされたが記録は伸ばせず。それでも５回目の貯金を生かした五輪王者が盤石の強さをみせつけ、満面の笑みを浮かべた。

▼セイコーゴールデンGP2025　女子やり投げ結果
優勝　北口榛花　64メートル16
２位　上田 百寧　60メートル66
３位　デュ ブレッシ（オランダ）　59メートル51

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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