バレーボール

「自分らしさを忘れずに」――女子バレー日本代表の新キャプテン石川真佑が語る覚悟。兄・祐希との“アスリート”としての関係性

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2025.05.23

髪やネイルなどお洒落も欠かさない石川。写真:福冨倖希

 バレーボール女子日本代表は5月22日、都内で記者会見を行なった。新キャプテンに就任した石川真佑(ノヴァーラ)が2028年ロサンゼルス五輪に向けて強い決意を述べた。
【画像】ロサンゼルス五輪でメダル獲得へ!バレーボール女子日本代表が記者会見を実施!

 昨夏のパリ五輪をもって現役を退いた古賀紗理那さんからキャプテンを引き継いだ石川。イタリアリーグで2シーズンを過ごし、さらにパワーアップして帰ってきたアウトサイドヒッターは、キャプテン就任の知らせを聞いた時の心境をこう振り返る。

「日本に帰ってきてからキャプテンになることは伝えられた。代表シーズンも始まっていくなかで、自分がいろんな経験をさせてもらっているので、チームを引っ張っていくことはもちろん、自分に任せられた役割をしっかり果たしていきたいと思った」
 
 これまで歴代の名キャプテンの下でプレーしてきた石川。理想のキャプテン像について、「『この人みたいになりたい』というのはないが、一緒にやってきたキャプテンの方たちから学んだことを取り入れつつ、自分らしさも忘れずにやっていきたい」と話し、独自色を出していくとアピールした。

 兄・祐希(ペルージャ)も男子日本代表でキャプテンを務める。兄妹"同時キャプテン"の誕生となったが、石川は「正直そこに関してはあまり深く考えていない」とし、「兄妹としてよりも、1人のアスリートとして学ばせてもらっている」と敬意を払うとともに、独立した選手同士の関係を強調した。

 最終的なゴールは明確だ。「オリンピックでメダルを獲るというのは全員が思っていることなので、1シーズン1シーズンを大切に過ごしていきたい」とチーム一丸となって、2012年ロンドン五輪銅以来のメダル獲得を目指す。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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