卓球

「頑張ってほしいけど頑張りすぎずだよ」バド志田千陽が平野美宇に送った“気遣い”に中国メディア反応。心理的プレッシャーに同情も

THE DIGEST編集部

2025.06.01

卓球の平野(左)とバドミントンの志田(右)。競技の枠を越えた交流に異国が注目した。(C)Getty Images

 競技の枠を越えた交流が注目を集めている。

 カタール・ドーハで開催された卓球の世界選手権に出場した平野美宇は女子シングルスでクロアチアの新鋭レア・ラコバッツに敗れ、2回戦で姿を消した。世界ランク137位の格下に苦杯を喫し、試合直後は過呼吸に陥って倒れ、搬送はされなかったが、救急車内で検査を受けた。そのあと、平野のもとには日本の五輪メダリストから励ましのエールが届いた。
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 平野は3日間は静養に努め、体調を回復させた。その間、ファンや友人から多くのメッセージが殺到したことを明かした。その中で親交の深いバドミントン女子ダブルスのパリ五輪銅メダリスト・志田千陽から「『お疲れ様』と『頑張ってほしいけど頑張りすぎずだよ』と声をかけてくれた」と心優しい気遣いがあったことを告白。支えになったと話した。
 
 五輪メダリスト同士の交流は異国も反応を示している。中国のポータルサイト『捜狐』は、世界卓球を振り返った記事の中で平野が志田から特別な言葉をもらったことを報じており、同選手とのやり取りを紹介している。

 中国卓球チームの間でも平野の早期敗退は小さくない動揺を与えたようで、「世界卓球ドーハで最も悔しい思いをした選手のひとりである平野美宇は予想外の敗北に動揺し、過呼吸で倒れてしまった。良い結果を得たいと思えば思うほど、アスリートの心理的プレッシャーは大きくなる」と記し、同情を寄せる言及もあった。

 また、卓球はさることながら中国ではバドミントンの人気も高い。特に日本人では志田のファンが最も多く、過去にスポーツ情報サイト『新浪体育』に特集が組まれたほど。その時の同メディアの記事を見ると、「志田は、その抜群の容姿とキュートな姿がパリ五輪で話題を呼び銅メダルを獲得した。才能と容姿を兼ね備え、一躍脚光を浴び、中国で多くのファンを魅了している」と注目アスリートとして取り上げ、志田の動向を追っている。
 
 中国でも広く周知されている両者の温かい交流は、卓球王国にとって気になるニュースだったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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