レッドブルのマックス・フェルスタッペンは現在、ペナルティポイントが11まで累積となっており、あと1ポイントが科されると、１戦の出場停止処分を受けることになる。

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　開幕から苦戦が続くチームにとって、エースの出場停止は避けたい事態ではあるものの、さまざまな状況に備える必要があることも確かだ。その中で、“代役”となるドライバーについての情報が欧州メディアで報じられている。英モータースポーツサイト『RacingNews365』が現地時間６月９日、チームが明かしたプランであるとして、フェルスタッペンが出場停止となった場合、レーシングブルズのアイザック・ハジャー、リアム・ローソンのいずかを「一時的に昇格させる」と伝えている。

　また、レーシングブルズのリザーブドライバーを務める岩佐歩夢も、この“緊急時”には新たな役割が与えられるようだ。「レッドブルは、その際にはアユム・イワサがレーシングブルズから代役出走する予定であることを認めた」などとも綴っている。

　前回のスペインGPでフェルスタッペンがジョージ・ラッセル（メルセデス）と接触し、ペナルティを科されて以降、出場停止となった場合の関係各所の動きは各国メディアでも大きな話題として扱われてきた。その中で、『RacingNews365』が報じた姉妹チームからの一時的な昇格は、予想された対応とも言えるだろう。

　また、ハジャー、ローソンのどちらがフェルスタッペンに代わりステアリングを握るかにも、高い関心が寄せられている。これまでも候補となるドライバーに関してさまざまな報道が流れていた中で、英メディア『CRASH』でもレーシングブルズの２人の名前を挙げており、今季５度の入賞を果たしているハジャーを「最有力」と位置付けている。

　だがその一方では、今季、レッドブルから“降格”となったローソンについても可能性はあると主張。その理由として、以下の様に綴っている。

「レッドブルはハジャーをいきなり厳しい状況に放り込むリスクを避け、彼がF1キャリアの初期段階で築いた重要な勢いと進歩を乱さないため、ローソンは依然として選択肢の一つとなる可能性がある」

　ローソンにとっては“リベンジ”の機会となり、ハジャーにとってはさらなるステップアップにもつながるチャンスにもなり得るだろう。果たして、両者いずれかがレッドブルをドライブする機会は訪れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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