日本人男子選手として史上初めて欧州制覇の快挙を成し遂げたプロバレーボーラー石川祐希にロングインタビューを敢行。移籍先シル スーザ ヴィム・ペルージャで初シーズンを終えて間もない日本代表の主将が、イタリアでの10年と新天地での今シーズンを振り返り、いよいよ幕開けとなった代表シーズンへ向けて思いを語ってくれた。
後編では、“ペルージャで掴んださらなる進化への手応えと新体制で臨む今年の日本代表”をテーマに話を伺った。
会場で試合を取材しながら、シーズンが終わったら聞いてみようと決めていたことが2つあった。1つ目は取り組み続けた強打についてだ。誰もが知る石川の高い技術をもってすれば、強打でなくともブロックアウトで難なく得点を取れるはず。だが、今シーズンは同じ1ポイントをパワーを駆使した打球で奪いに行った。
――なぜアンジェロ・ロレンツェッティ監督は強打を求めたのでしょうか?
「基本的には強く打った方が決まる確率は高いので。まぁブロックの当てどころ次第ですけど。僕とかはリバウンドを取ったり、ハーフショットというか力をコントロールしたスパイクの打ち方をしますけど、それだとブロックに当たって相手の守備範囲内にボールが収まることが多いんです。それで直接失点になるわけではないんですが、フェイントもしかりで相手に攻撃の機会を与えてしまうことになる。ロレンツェッティ監督はそれを嫌うので。ブロックアウトも強く打って大きく弾いて、相手に繋がれたとしても良い形で攻撃ができない難しい球にするためですね」
――「自分のやり方なら点を取れたのになあ」という場面はなかった?
「いやぁ、そこはあんまり。(監督からは)全部打てと言われていたわけじゃなくて、無理なボールはリバウンドを狙う、良いボールはしっかりどんどん強く打っていけと言われていたので。今までだったら、リバウンドを取りにいってたかなっていう場面はありましたけど、自分の判断でちょっと無理に打ちにいっちゃったりとかはありましたね」
「強打への手応えは、感じてはいます。けれど、結局は状況判断かなって思いますね。最後のCEVチャンピオンズリーグ(CL)に関しても、強く打つところとリバウンドをもらうところは分けていたので」
今シーズン最後の大舞台となったCLファイナル4では、その成果を遺憾なく発揮。磨き深めたアタックで準決勝では試合断トツトップの17得点、決勝でもチーム最多の19得点をもぎ取り、ペルージャを欧州王座へとけん引した。
後編では、“ペルージャで掴んださらなる進化への手応えと新体制で臨む今年の日本代表”をテーマに話を伺った。
会場で試合を取材しながら、シーズンが終わったら聞いてみようと決めていたことが2つあった。1つ目は取り組み続けた強打についてだ。誰もが知る石川の高い技術をもってすれば、強打でなくともブロックアウトで難なく得点を取れるはず。だが、今シーズンは同じ1ポイントをパワーを駆使した打球で奪いに行った。
――なぜアンジェロ・ロレンツェッティ監督は強打を求めたのでしょうか?
「基本的には強く打った方が決まる確率は高いので。まぁブロックの当てどころ次第ですけど。僕とかはリバウンドを取ったり、ハーフショットというか力をコントロールしたスパイクの打ち方をしますけど、それだとブロックに当たって相手の守備範囲内にボールが収まることが多いんです。それで直接失点になるわけではないんですが、フェイントもしかりで相手に攻撃の機会を与えてしまうことになる。ロレンツェッティ監督はそれを嫌うので。ブロックアウトも強く打って大きく弾いて、相手に繋がれたとしても良い形で攻撃ができない難しい球にするためですね」
――「自分のやり方なら点を取れたのになあ」という場面はなかった?
「いやぁ、そこはあんまり。(監督からは)全部打てと言われていたわけじゃなくて、無理なボールはリバウンドを狙う、良いボールはしっかりどんどん強く打っていけと言われていたので。今までだったら、リバウンドを取りにいってたかなっていう場面はありましたけど、自分の判断でちょっと無理に打ちにいっちゃったりとかはありましたね」
「強打への手応えは、感じてはいます。けれど、結局は状況判断かなって思いますね。最後のCEVチャンピオンズリーグ(CL)に関しても、強く打つところとリバウンドをもらうところは分けていたので」
今シーズン最後の大舞台となったCLファイナル4では、その成果を遺憾なく発揮。磨き深めたアタックで準決勝では試合断トツトップの17得点、決勝でもチーム最多の19得点をもぎ取り、ペルージャを欧州王座へとけん引した。