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35年ぶりの“英国人力士”誕生なるか? 「15歳の少年、プロ力士を目指して日本へ」と英BBCが報道

THE DIGEST編集部

2025.06.14

15歳の英国少年が35年ぶりに相撲部屋入門を果たす。(※写真はイメージ)(C)Getty Images

 現地6月11日(日本時間12日)、英国メディア『BBC』は、イギリス・ハル(イングランド北東部)出身のニコラス・タラセンコ(15)が日本相撲協会所属の相撲部屋「湊部屋」に正式に入門する予定だと報じた。

 同メディアはWEB版や放送で、「15歳の英国少年、プロ力士を目指して日本へ」と報道。日本の相撲部屋に入門を許された、史上2人目のイギリス人となる見込みで、これは1989年の9月場所に初土俵入りし、1990年の5月場所まで在籍した「英ノ国一(最高位・東序二段89枚目)」以来の快挙だという。

 同メディアによるとニコラスはわずか2年前に相撲を始めたばかり。6歳の頃から始めた柔道やラグビーの経験を活かし、2023年と24年の「バルトカップ」(エストニア)では金メダルを計3つ獲得。これらの経験が相撲に必要なスキルの土台になっているという。
 
 ニコラスは日本行きが決まったことに対して、「素晴らしいチャンス。チャンスをもらったからには、全力でぶつかるつもりです。高い地位まで昇進するのが目標です」と胸を踊らせているという。また次のように相撲に目覚めたキッカケを話した。

「エストニアに住んでいる祖母を訪ねたとき、父の知人に元大関の力士がいて、毎年トーナメントを主催しているんです。その大会に出場して、なぜか勝てちゃったんです。そのとき、自分は相撲が合ってると気づいたんです」

 ニコラスの父・ジョルジさんも「まだ信じられない。すごい。こんなこと夢にも思わなかった」と驚き。ニコラスを後押しした英国相撲協会の会長であり、ナショナルチームの監督スコット・フィンドレー氏は、「彼は日本の相撲部屋に入門を許された、史上2人目のイギリス人です。前回は1989年のことでした。彼がケガをしなければ、最高位に到達するポテンシャルは十分にあると思います。もし本当にそこまで登りつめたら、日本では神のような存在として称えられることになるでしょう」と期待を寄せた。

 なお、ニコラスはGCSE(英国の学力資格試験)を終えた後、6月19日に日本へ渡航する予定とのこと。今後が楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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