F1レッドブルの角田裕毅は現地６月15日、カナダGP決勝で12位フィニッシュ。レース後に自身F1参戦100戦目を前向きに振り返ったほか、チーム代表からも高評価を獲得した。

【画像】モデルや女優ら大物がズラリ…パドックを彩るF1ドライバーの“美しき妻や恋人たち”に注目！ 　前日のフリー走行でのペナルティによって18番グリッドからのスタートとなった角田は、ハードタイヤを装着して一度のピットストップで走り切る戦略を採用。ペースをコントロールしながらオーバーテイクも披露するなど、概ね順調に周回を重ねた。

　しかし後方でマシンが連なっていたため、タイヤ交換するとそれらの隊列の後方でコースインしなければならなくなる状況が続いたほか、ピットストップによるタイムロスが軽減できるチャンスであるセーフティカーの出動なども無く、ピットインのタイミングが失われてしまった。

「今日はペースが良かった」とF1公式サイトでレースを振り返った角田は、ミディアムタイヤでの後半スティントでトラフィックやダーティエアーに悩まされたとしながらも、以下のように続けた。

「昨日は混乱した一日だったが、（決勝は）少なくともクリーンなレースだった。今週末はクルマにいくつかの改善とアップグレードを施したので、ポジティブな方向に進んでいるよ。今日はこれが精一杯だったが、もっと多くを望んでいる」

　そしてチームのホームグランプリである次戦オーストリアGPに向けても力強いメッセージを残した。

「チームとのデブリーフィングをして、次のオーストリアに行くのが楽しみだよ。とても好きなコースだからね。僕が焦点を当てているのは、クルマに対する自信と信頼を築くこと。オーストリアでは地元の観客の前で良い結果を出せると願っている」

　また、クリスチャン・ホーナー代表も角田のパフォーマンスに対して、自身のインスタグラムで一定の評価を与えている。

「ポジティブなレースだった。第１スティントを長めにとる１ストップ戦略で、ピットストップによる恩恵を最大化しようと試みた。運に恵まれなかったが、（展開が）違う日であれば、ポイントを獲得できていただろう」

　アップデートの効果もあってか、予選20番手だった悪夢のスペインGPから、Q3進出を争う位置までスピードを取り戻し、決勝でも安定感のある走りを見せた角田。チームのお膝元レッドブル・リンクでのさらなる躍進に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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