モータースポーツ

レッドブルはドライバー交代を「心の底では後悔している」とペレスが主張。「彼らは莫大なプレッシャーによって、決断を下したんだ」

THE DIGEST編集部

2025.06.26

自身の解雇についてチームが「後悔している」と主張したペレス。(C)Getty Images

 昨オフにF1レッドブルから解雇されたセルジオ・ペレスはポッドキャスト番組『Dede el Paddock』に出演。レッドブルの凋落が始まった原因について自論を語ったほか、後任者らが適応に苦労している現状を受けてチームが自身を解雇したことを「後悔している」と主張した。

【画像】モデルや女優ら大物がズラリ…パドックを彩るF1ドライバーの"美しき妻や恋人たち"に注目!
 専門メディア『MOTORSPORT WEEK』によると、ペレスは同番組に出演した際、レッドブルの圧倒的な支配力が失われた原因は、昨年5月に発表されたエイドリアン・ニューウェイ氏(当時チーフ・テクニカルオフィサー)の離脱だと説明。「F1で最も競争の激しい時代の一つにおいて、私たちは本当に特別な何かを持っていました」と語り、以下のように続けた。

「メルセデスが圧倒的なPUの優位性を持っていた時代(2014年~20年)を、私たちは支配していなかった。私たちの場合、(PU等の)パフォーマンスの差が接近していたにもかかわらず、強力なチームを築けた。エイドリアンが去った時、本格的な問題が始まったんだ」

 そのような背景があるにもかかわらず、自身がチームから"コンストラクターズタイトルを逃した原因"という扱いでレッドブルから解雇された点について、「謝罪されるに値すると思うか」と問われた際には、以下のように回答した。

「いいや。結局これがこのスポーツの実態だ。彼ら(レッドブル)は莫大なプレッシャーによって、ある決断を下したんだ。でも、私は彼らが心の底では後悔していると知っている。しかもそれは非常に信頼できる情報筋から聞いた話だ」

 レッドブルの判断に対して冷静にネガティブな見解を語ったペレスだったが、一方で4年間在籍した古巣に対しては個人的な感情もあるという。

「それでも、どうすることもできない。辛いことだが、前に進むしかない。レッドブルにはとても良い友人がいるし、私が今回の出来事(レッドブルの苦戦)を喜んでいると思う人もいるかもしれないが、そうではないんだ」

 今季のリアム・ローソン(現レーシングブルズ)と角田裕毅(レッドブル)がレッドブルのマシン「RB21」に苦戦している様子を見て初めて、レッドブルがペレスの真価を理解したのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】SC明けのフェルスタッペンvsラッセルの上空&オンボード映像と、問題の衝突シーン

【動画】縁石が本当に難しいイモラ… 角田裕毅が予選Q1でコースアウト→マシン大破

【動画】角田裕毅、アルボンを抜き去り一時ポイント圏内に浮上したシーン