電撃解散の反響が拡散している。

　フィギュアスケートのアイスダンスで昨シーズン全日本選手権２位になった田中梓沙／西山真瑚組が７月11日、カップル解消を電撃発表。ともに公式インスタグラムにも報告した。西山はアイスダンスを継続し、田中は競技を引退する。五輪シーズンに入ったばかりの衝撃的な一報には、ファンの間で疑問の声が噴出している。

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　２人は2023年５月にカップルを結成。ファンの間では「あずしん」の愛称で親しまれ、昨季はグランプリシリーズのNHK杯に初出場。2023、24年の全日本選手権はいずれも２位、四大陸選手権にも２季連続で出場した。今年２月の冬季アジア大会（中国・ハルビン）では銅メダルを獲得するなど、来年２月に開幕するミラノ・コルティナ五輪の日本代表候補にも名を連ねていた。
  　勝負の五輪シーズンに入った直後での電撃解散にスケートファンは戸惑い、大きなショックを受けている。SNSを中心に悲しみが広がり、ネット上では「引退はショックすぎる！」「嘘だと言って...」「なぜ五輪シーズンで解散なの？」といった事実を受け止めきれない反応が多く寄せられた。

　その一方で、「アイスダンスやペアは、やはり継続していくのがなかなか難しい」「カップル競技が日本で根付いていくのは困難」「リンクいっぱい使っての練習が必要だし、専門コーチも手薄、サポート体制もあまり確立されていない。課題は山積み」など、カップル競技の維持、競技継続の難しさを指摘する声も少なくない。

　日本のアイスダンス界の大物カップルといえば、2010年バンクーバー五輪銅メダリストである高橋大輔がシングルからアイスダンス転向を発表。村元哉中とカップルを組み、大きな話題を呼んだ。“かなだい”という愛称は一気に広まり、カップル競技への注目度が一気に上がった。

　最近のアイスダンス競技で最も期待されていた若いカップルだけに、解散の波紋はまだしばらく続きそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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