専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

フルセットの激闘直後に交わされた日本×アルゼンチン主将同士の“ノーサイド”「ユウキは本当に素晴らしい性格なんだ」【ネーションズリーグ】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.07.18

石川はペルージャの同僚であるロセルと記念撮影に収まった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

石川はペルージャの同僚であるロセルと記念撮影に収まった。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 激闘直後、素晴らしいスポーツマンシップが起きた。

 バレーボールの最強国決定戦「ネーションズリーグ」は7月17日に予選ラウンド第3週の第2戦が行なわれ、前回銀メダルの日本(世界ランク5位)は東京五輪銅メダルのアルゼンチン(同8位)を3-2で撃破。フルセットマッチを制して通算成績を7勝3敗とし、決勝ラウンド進出(30日開幕、中国)に前進した。試合直後には死闘を繰り広げたキャプテン同士が健闘を称えた。

【画像】アルゼンチン戦で躍動したキャプテン・石川祐希を特集!

 両チーム死力を尽くす激戦だった。アルゼンチンが2セットを連取したが、メンバー変更で流れを変えた日本が試合を振り出しに戻す執念をみせる。最終セットは1点を競り合う痺れる展開へ。最後はアルゼンチンのサーブがネットにかかり、約2時間半に及ぶゲームに決着がついた。

 試合後、コート上では両国の主将を務める石川祐希とアグスティン・ロセルが試合を振り返りながら健闘を称えるように握手する場面があった。

 両選手は世界最高峰リーグ・セリエA(イタリア)のペルージャでチームメイト。今季はリーグ制覇を逃したが欧州最強クラブを決めるチャンピオンズリーグで悲願の初優勝を成し遂げ、石川は日本男子として初めて同大会優勝に貢献した。

 2人は少し会話を交わしたあと、大会オフィシャルカメラに視線を向けて記念撮影。肩を抱き合い、サムズアップで決めた。そのあとロセルはスマートフォンを手に持ち、石川と仲良く自撮りした。
 
 海外のバレーボール専門メディア『Volleyball World』によると、ロセルは同僚である石川について「ユウキは本当に素晴らしい人物だ」と称賛。「3年間(セリエA・ミラノ時代を含む)彼と一緒にプレーしているけど、コートの外でも中でも、本当に素晴らしい性格だよ」と、日本のエースの素顔を明かしている。

 石川はこの日チーム3位の13得点を挙げるも、第5セットは富田将馬と代わり出場せず。ベンチから勝利の瞬間を見届けた。

 のちに取材ゾーンで右肩に痛みがあることを明かし、「あまりいいスパイクを決められなかった。今日に関しては体の動きが悪かった」と話すなど、コンディション不良を告白。試合後には日本バレーボール協会が18日のブラジル戦で石川がリザーブに回ると発表した。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【画像】チーム最多23得点!アルゼンチン撃破に貢献した宮浦健人を特集!

【画像】連日のサービスエース!アルゼンチン戦で持ち味を発揮した甲斐優斗を特集!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    7月10日(木)発売!

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    7月17日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    7/18(金)発売!

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    6月27日(金)発売!

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    5月23日(金)発売!

    定価:1100円 (税込)