バレーボール

石川祐希がスタメン復帰即7得点。抜群の存在感で魅せた絶対的エースが見据える先「表彰台に上がるためにどう戦うか」【ネーションズリーグ】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.07.21

スタメンに復帰した石川。右肩痛はあるも7得点と存在感を放った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 バレーボールの最強国決定戦「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025 千葉大会」は男子の予選ラウンド最終戦が7月20日に行なわれ、前回銀メダルの日本は米国を3-0(25-21、25-19、25-23)で完勝。通算成績を8勝4敗とし、7位以内確定で決勝ラウンド進出を決めた。前戦のブラジル戦を右肩痛のため欠場した主将の石川祐希がスタメンに復帰。7得点を挙げたエースがチームに勢いを与えた。

【画像】石川祐希がスタメン復帰!アメリカにストレートで勝利し決勝ラウンド進出決定!|VNL千葉大会 日本3-0アメリカ

 やはり背番号14の存在感は抜群だった。先発としてコートに立った石川は第1セットから強打、さらに弾丸サーブをみせて周囲の不安を一蹴する。12-13とビハインドしていた場面ではレフトから強烈なスパイクを叩き込み、直後にはブロックアウトで2連続得点を奪い逆転。頼れる主将が吠えてチームに気合を入れた。

 のちに石川は「(右肩の)痛みはまだある」と語り、痛み止めを飲んでゲームに臨んだことを明かしている。普段と変わらない熱く激しいプレーを魅せるエースの姿に味方も奮起する。ブラジル戦で代理キャプテンを務めた高橋藍がバックセンターから強烈なアタックで得点を稼ぎ、最多18得点をマーク。成長著しい身長205センチのミドルブロッカーの佐藤駿一郎はBクイック攻撃で何度も米国の守備を翻弄するなど多彩な攻撃を披露。頼もしい仲間たちが縦横無尽にコートを動き回り、米国をストレートで蹴散した。
 
 石川は試合後、「しっかりと勝ち切ることを意識した。勝って決勝大会進出を決められたので、そこは良かった」と振り返った。

 決勝ラウンドからは負けたら終わりの一発勝負が待っている。一昨年は銅、昨年は銀と階段を一歩ずつ上がっている。「日本が表彰台に上がるためにどう戦うか。まずは準々決勝(ポーランド戦)を勝ち上がりたい」と述べた石川。メダルが期待されたパリ五輪で悔し涙を流したエースの視線の先は金メダルしかない。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【画像】戦列に復帰し日本を牽引!アメリカ戦で躍動したキャプテン石川祐希を特集!

【画像】最多18得点で日本の攻撃を牽引!アメリカ撃破に貢献した髙橋藍を特集!

【画像】フィギュアスケート界の若き天才、中田璃士がバレー日本対アメリカのコイントスに登場!