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ラグビー

「まぁ、見とけ」闘志むき出しの松島幸太朗 4度目のW杯へ進化する32歳、“フェラーリの走り”で復調宣言【ラグビー】

向風見也

2025.12.04

 桐蔭学園高3年時に全国大会で約100メートル独走トライを決めたのは概ね15年前。32歳となってからもなおトップアスリートとして活動する。身体との向き合い方も日ごとにアップデートしていた。

近年はプラズマメドベッドという、老化細胞を還元するリカバリー機器を頼る。好感触を得たことから、このカプセル型機器を使える店舗を北九州にオープンした。
 
「僕が東京で(カプセルに)入ったら、すぐに(コンディション不良が)治った。いいなと思って、もともとは自分に買おうと思ったのですけど、せっかくなのでそれを(一般的に)広めたいなと。(都内は)すでに何店舗かあるのですが、九州にはまだお店としてはなかったので(開拓した)」

 よくなろうとすることをやめず、よくなるのに必要なことを人に伝える。その意味で期待されるのはフランス大会以来の代表復帰か。

 最近のナショナルチームが大幅に若返っているとあり、「僕のコントロール外。(現代表を)応援しています」と本人は控えめだ。

 もっとも、昨年にジャパンのエディー・ジョーンズヘッドコーチが「現実的に昨シーズン(取材時より前の23年度)のリーグワンの試合を見ていても、招集できるレベルにはない」と話していたのを知り、短文投稿サービスの「X」で「まぁ、見とけ」と書き込んだ。

その心は…。

「そのまんまです。言っていることが、(自分の認識と)違うな…」

 この調子で周囲を笑わせたのは、7カ月ほど前のことだった。当時よりも身体に不安のなくなった日本ラグビー史上有数の名選手は、まず、黄色いジャージィの15番として責任を全うする。その先の「コントロール外」のことを脇に置いたとしても、最高の自分を表現するつもりだ。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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