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ラグビー

「家族のために戦う」日本代表・李承信、結婚で変わった“ラグビーへの思い”と「目配り、気配り」の原点

向風見也

2026.04.16

日本代表としても活躍する李承信。(C) Getty Images

日本代表としても活躍する李承信。(C) Getty Images

 遡って3月20日には地元の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、当時首位ながら最下位だった横浜キヤノンイーグルスに29―38で敗戦。攻めあぐねる展開にこううなだれていた。

 
「チャンスが来るまで『待ってしまった』感覚というか…。何となくフェーズを重ねていれば相手がミスしたり、自分たちがチャンスを作れたりするだろうというマインドセットがあった。変えないといけない」

 もっとも続く28日には、敵地の静岡・ IAIスタジアム日本平で静岡ブルーレヴズに41―20で勝利。失敗をそのままにせず、破壊力と粘りの合わせ技で主導権を握った。6傑によるプレーオフ行きを決めた。

 かくして迎えたブラックラムズ戦でも、序盤から波状攻撃を披露して早々に流れを掴んでいた。

 ブロディ・レタリック共同主将らニュージーランド代表経験者が攻守にインパクトを示してきた一方、スコアした直後の守勢局面において組織でよく我慢しているのも確かだ。

 簡単に満足しない李も、現体制3シーズン目の充実ぶりを確かに感じ取っていよう。

 ちなみに、この午後にゲーム主将として攻守に奮闘のアーディ・サベアについて、李は、組織の一員としてこんな所感を述べた。

「一瞬、一瞬にベストを尽くす姿には、チームとして学ぶところがある」
 
 身長176センチ、体重85キロの25歳。定位置は司令塔のスタンドオフだ。高いゴールキックの成功率が注視されるが、ゲーム中の多くの時間はゲームコントロールに力を注ぐ。

 プレーとプレーの合間に陣形を整え、手前に立ったフォワードの後ろから顔を出しては周辺にさばく。隙があれば自ら仕掛ける。

「プレーが切れた時にどうゲームにアプローチするかが大事です。どんなアタックをするのか、敵陣でプレーすべきかなど、より具体的にチームにメッセージを与え、リードすべきかなと」

 大切なのは「目配り、気配り」である。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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