ライヒスアドラーは新馬戦(中山・芝1800m)を勝ち上がり、2戦目の東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ、東京・芝1800m)で道中不利を受けながらも上り最速である32秒9の脚を使って3着に入賞。年が明けて3歳初戦の弥生賞(GⅡ、中山・芝2000m)はスタートしてすぐ挟まれてポジションが悪くなったが、ここでも直線で差を詰めて3/4馬身(0秒1)差の2着に入った。そして皐月賞でも、道中は中団の8番手付近を追走し、逃げ・先行有利の馬場ながら、上り2位タイの33秒8という脚を使って3着に食い込んできた。
中団より後ろから掲示板にまで差し込んできたのはライヒスアドラーと、のちに紹介するフォルテアンジェロの2頭のみ。おそらく今週の東京の馬場は、皐月賞当時の中山ほど極端なトラックバイアスは表れないだろうから、ライヒスアドラーの強靭な末脚があれば逆転は可能だと見て主軸に推す。良績を残した馬が多く出ている1番枠に入ったことも心強い。
フォルテアンジェロは菊花賞、天皇賞(春)2連覇のGⅠ馬フィエールマンの産駒。フィエールマンの名を聞くとステイヤーという言葉がすぐ思い浮かぶだろう。しかし、2020年の天皇賞(秋)で勝ったアーモンドアイから半馬身差の2着に入ったこともあり、一介のステイヤーと決めつけるのは早計。中距離に適応するスピードも併せ持っていたことは知っておいていいだろう。
さて、フォルテアンジェロがその名を知られるようになったのは、昨年12月のホープフルステークス(GⅠ)。1勝馬の身で臨んだこのレースでロブチェンの3/4馬身(0秒1)差の2着に好走して、一気にクラシック候補の声がかかるようになった。その後、このレースの疲労をしっかり取りたいとの意向から皐月賞へは直行。スタートで大きく出遅れて流れに乗れなかったものの、直線15番手から上り最速となる33秒4の脚を使って10頭を飲み込み、0秒5差の5着にまで追い込んだ。まともなスタートが切れていれば馬券圏内への突入もあったのでは、と思わせる迫力の末脚だった。差しづらい馬場を考慮すれば、こちらも好走と評価していいだろう。そして、ひと叩きしての上積みがありそうなところも魅力だ。
ここまで挙げてきた有力馬の序列を付けるならば、◎ライヒスアドラー、〇ロブチェン、▲フォルテアンジェロ、同じく▲にリアライズシリウスとなる。ここまでを争覇圏と見る。
2連系、3連系馬券の2、3着候補として以下の〇頭を挙げたい。激闘となった京都新聞杯で上り最速の末脚を繰り出して素質馬ベレシート(牡3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)をクビ差競り落として優勝を果たした3戦3勝のコンジェスタス(牡3歳/栗東・高野友和厩舎)。近10年の青葉賞でトップタイという優秀な走破時計(2分23秒0)を叩き出し、史上最多ダービー7勝の快挙がかかる武豊騎手が連続騎乗するゴーイントゥスカイ(牡3歳/美浦・上原佑紀厩舎)。スプリングステークス(GⅡ)を鋭い追い込みで快勝したあと皐月賞をパスし、万全の態勢で“本番”に臨んできたアウダーシア(牡3歳/美浦・手塚貴久厩舎)。ここまでをヒモ(相手)とする。
そして、本来は京成杯(GⅢ)の覇者グリーンエナジー(牡3歳/美浦・上原佑紀厩舎)も加えたかったが、軽い熱発のため1週前追いを見送ったという事情があり、今回はピックアップを見送ることとしたい。
その他、皐月賞大敗組の巻き返しはほぼ不可能というデータがある。しかし、スタートダッシュがつかずに最後方からの競馬を強いられて11着に大敗したバステール(牡3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)、フレグモーネで5か月の休養をはさんでのぶっつけ挑戦となって14着に終わったパントルナイーフ(牡3歳/美浦・木村哲也厩舎)には僅かながら期待の余地があると見ている。この2頭は「注」としておく。
文●三好達彦
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中団より後ろから掲示板にまで差し込んできたのはライヒスアドラーと、のちに紹介するフォルテアンジェロの2頭のみ。おそらく今週の東京の馬場は、皐月賞当時の中山ほど極端なトラックバイアスは表れないだろうから、ライヒスアドラーの強靭な末脚があれば逆転は可能だと見て主軸に推す。良績を残した馬が多く出ている1番枠に入ったことも心強い。
フォルテアンジェロは菊花賞、天皇賞(春)2連覇のGⅠ馬フィエールマンの産駒。フィエールマンの名を聞くとステイヤーという言葉がすぐ思い浮かぶだろう。しかし、2020年の天皇賞(秋)で勝ったアーモンドアイから半馬身差の2着に入ったこともあり、一介のステイヤーと決めつけるのは早計。中距離に適応するスピードも併せ持っていたことは知っておいていいだろう。
さて、フォルテアンジェロがその名を知られるようになったのは、昨年12月のホープフルステークス(GⅠ)。1勝馬の身で臨んだこのレースでロブチェンの3/4馬身(0秒1)差の2着に好走して、一気にクラシック候補の声がかかるようになった。その後、このレースの疲労をしっかり取りたいとの意向から皐月賞へは直行。スタートで大きく出遅れて流れに乗れなかったものの、直線15番手から上り最速となる33秒4の脚を使って10頭を飲み込み、0秒5差の5着にまで追い込んだ。まともなスタートが切れていれば馬券圏内への突入もあったのでは、と思わせる迫力の末脚だった。差しづらい馬場を考慮すれば、こちらも好走と評価していいだろう。そして、ひと叩きしての上積みがありそうなところも魅力だ。
ここまで挙げてきた有力馬の序列を付けるならば、◎ライヒスアドラー、〇ロブチェン、▲フォルテアンジェロ、同じく▲にリアライズシリウスとなる。ここまでを争覇圏と見る。
2連系、3連系馬券の2、3着候補として以下の〇頭を挙げたい。激闘となった京都新聞杯で上り最速の末脚を繰り出して素質馬ベレシート(牡3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)をクビ差競り落として優勝を果たした3戦3勝のコンジェスタス(牡3歳/栗東・高野友和厩舎)。近10年の青葉賞でトップタイという優秀な走破時計(2分23秒0)を叩き出し、史上最多ダービー7勝の快挙がかかる武豊騎手が連続騎乗するゴーイントゥスカイ(牡3歳/美浦・上原佑紀厩舎)。スプリングステークス(GⅡ)を鋭い追い込みで快勝したあと皐月賞をパスし、万全の態勢で“本番”に臨んできたアウダーシア(牡3歳/美浦・手塚貴久厩舎)。ここまでをヒモ(相手)とする。
そして、本来は京成杯(GⅢ)の覇者グリーンエナジー(牡3歳/美浦・上原佑紀厩舎)も加えたかったが、軽い熱発のため1週前追いを見送ったという事情があり、今回はピックアップを見送ることとしたい。
その他、皐月賞大敗組の巻き返しはほぼ不可能というデータがある。しかし、スタートダッシュがつかずに最後方からの競馬を強いられて11着に大敗したバステール(牡3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)、フレグモーネで5か月の休養をはさんでのぶっつけ挑戦となって14着に終わったパントルナイーフ(牡3歳/美浦・木村哲也厩舎)には僅かながら期待の余地があると見ている。この2頭は「注」としておく。
文●三好達彦
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