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格闘技・プロレス

「手を取り合って円陣する暇はない」橋本千紘が語った“今の仙女” 団体内で頂点を奪い合う異例の熱気

橋本宗洋

2026.09.01

ジャーマン・スープレックス・ホールドを決める橋本。女子プロレス界でも実力は抜きんでいる。写真提供:センダイガールズプロレスリング

ジャーマン・スープレックス・ホールドを決める橋本。女子プロレス界でも実力は抜きんでいる。写真提供:センダイガールズプロレスリング

 岩田は橋本をギリギリまで追い込んだ。だからこそ橋本の底力も光った。“こうなったら最高にドラマチックだろう”という機運をはね返すほど、今の橋本千紘は圧倒的なのだ。

 単にベルトをめぐる闘いというだけではない。橋本は圧倒的な王者として独走し、団体を前に進めようとしている。目標に掲げるのは日本武道館大会だ。そのためにはこの代々木大会を成功させることが必須。集客のプレッシャーもあった。試合後の涙には安堵という面もあったという。試合後の橋本はこうコメントしている。
 
「(自分の勝利は)期待を裏切る形になったと思います。それくらい、今の岩田は期待されている。ただ、仙女をここまで引っ張ってきたのは橋本千紘です」

 橋本は大会を一人で締めた。これまでは選手みんなで円陣を組み、飛躍を誓ったのだが。

「もうそのレベルじゃないってことです。団体内で頂点を奪い合うのが今の仙女。手を取り合って円陣する暇はないんです」

 次期挑戦者も仙女所属のスパイク・ニシムラ。団体の誰もがベルトを狙っている。団体内での争いが熱を高め、それが武道館に近づくことだと橋本は言う。

 この日の勝利、そのインパクトで、橋本は女子プロレス界の中でさらに頭抜けた存在になった。ほとんど“孤高”と言ってもいいのではないか。そんな橋本を追い込むだけの挑戦者もいる。だから今の仙女は面白い。

取材・文●橋本宗洋

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