専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

「日本では体感できない」世界最強ペルージャの実力――サントリーがイタリア遠征で痛感した「高さとスピード」

佳子S.バディアーリ

2026.10.13

2試合を通じてペルージャに圧倒されたサントリーだが、選手は個々に課題を痛感したようだ。画像提供:Maurizio Lollini

2試合を通じてペルージャに圧倒されたサントリーだが、選手は個々に課題を痛感したようだ。画像提供:Maurizio Lollini

【サントリー所属選手 試合後インタビュー】

リベロ/備一真:昨季ポーランド1部リーグでレセプション返球率1位に輝き、今季加入。そのレセプションは初戦が返球率Aパス50%、A+Bパス75%。第2戦も2セット目までA+Bパスで80%超をマークした。

「初めにたくさんの支援を受けて、こうやってイタリアの地で大会が実現したことに感謝したいです。海外での試合はポーランドの最終戦以来だったので、懐かしさとサポーターの熱量を感じる雰囲気の中で試合をできたことをとても嬉しく思います。2試合を戦ってみて、本当に高さとスピードに圧倒されたなってところが個人的な感想です。やはりペルージャはトップクラスのチームだなって本当に感じました。2日間で相手はサーブのバリエーションがすごく多いなと。個人的には相手のサーバーに対して、2日目は僕がスイッチする場面があった中で、その逆を突かれたり、ショートサーブも織り交ぜてきていました。
僕たちもまだ全員が合流して試合に臨むのは初めてだったんですが、コミュニケーションをもっと密に取らないといけないと感じました。試合が進むにつれてペルージャのパフォーマンスがどんどん上がってくるのを感じて本当にすごく良い経験になりました。リーグ開幕へ向けて日本で合宿が続きますが、この遠征がすごくいいものだったと思えるように反省点をしっかり改善していきたいと思います」

「僕らのチームはセッターが3人いて一人ひとり違った味がある。誰が出ても勝てるようなコミュニケーションだったり、攻撃バリエーションを頭で作っていると思うので、僕の役割は、まずはポーランドで経験した外国人選手とのコミュニケーションを密に取っていく、外国人選手に寄り添うことかなと思っています。それによってお互いのパフォーマンスをいい形で発揮できることをポーランドですごく感じたので。個人的にプレッシャーを感じるところもありますけど、誰しもができる経験ではないので、それを楽しみながらみんなと試合を重ねる中で成長していきたいです。そして、シーズンの最後に最高の景色を見られたらいいなと思っています」
 
セッター/中野倭:韓国とポーランドのトップリーグを経験して今季加入。初戦に司令塔として先発出場し、ペルージャを相手に物おじしないトスワークで白熱した戦いを繰り広げた。

「2週間ほど前に国内でプレシーズンマッチの堺ブレイザーズ戦があったんですけど、海外のより大きい会場でサントリーのユニフォームを着てチームメイトと一緒に世界一のチームを相手に試合することで、僕個人としてもチームとしても、とてもいい経験ができたなと感じています。初めの3点目ぐらいまでは、緊張というか自分の中で不安とかもありましたが、チームメイトが声をかけてくれたこともあって以降はやり易かったです。度胸をつけるためもあり、昨シーズンまで2シーズン海外でプレーすることを選んだので、この大会で海外でやってよかったなって思う部分です」

「実際、試合の中で僕は基本的にベンタラ選手に攻撃を託すようなトスワークをしました。そこにブロック2枚をつかせないように度々パイプだったりクイックやレフトを使うトスワークを心がけていたんですが、試合の映像を見たら2枚つかれているところがありました。そこは課題であると同時にペルージャを讃えるべきだと思います」

「(試合中、ベンタラ選手が他の選手たちへ頻繁に声をかけていたことについて)ベンタラ選手にとっては不得意なことかもしれないですけど、誰かがやらなきゃいけない仕事をやってくれています。僕らはそこでちゃんと話を聞いてついていくこと。それが開幕戦を良い形にする一番の秘訣かなって。ペルージャとの2試合を通じて、たぶんチーム全員がそれを認知したと思うし、その方向で進めていけたらなと思います」

副主将 リベロ/喜入祥充:2018年から所属。遠征参加を見合わせた主将・小野寺太志に代わりチームをけん引。

「良い意味で僕らは伸びしろのあるチームと言いますか、今まで試合に出ていた面々とはガラッと変わって新しいメンバーが入っていたので、そういった意味では本当にこれからが楽しみだなと。SVリーグ開幕までにこの2試合で出た課題をどれだけ潰していけるかっていうところになると思います。期間が短いので、完璧まで持っていくのは難しいとは思いますが、一つずつ改善しながら成長していけるチームではあるので、そこを詰めていければなと思います」

「ペルージャのOHはハイレベル。日本だったらスパイクやレシーブ、単体で強い選手はいると思うんですけど、サーブ、ブロックにレシーブすべてのスキルを試合中に高水準で発揮できるのが、ペルージャのOHだったなって感じました。きっちりしていると言うかやるべきことがクリアで、決まったことを繰り返して試合でやっているなと思いました。きつい場面ではしっかりキープする。そして、キープした後の点の取り方も知っていて、相手に隙があればそれをしっかり突いてくる。一人ひとりがどうやればいいかワンプレー、ワンプレーの状況判断ができている。やはり経験が豊富だなと思います。そこは日本では体感できないところですね。僕らも難しいボールはリバウンドをとって展開していこうって練習を重ねていますけど、判断がまだ曖昧な部分がある。そこは突き詰めることが可能であるし、チームの伸びしろだと思っています」

 サントリーは、ペルージャとの2戦後、隣接するマルケ州へ移動して『イェージカップ』に出場。昨季イタリアリーグ2位ルーベ・チヴィタノーヴァ、ギリシャリーグ4位オリンピアコス・ピレウスと対戦し、イタリア遠征の幕を閉じた。SVリーグは、10月17日にシーズン開幕を迎える。

 なお、サントリーとペルージャはパートナーシップを2028年まで2年間延長したことを発表。来年は、再び日本で両者の対決が見られそうだ。

取材・文●佳子S・バディアーリ

【動画】新しいユニホームで躍動する石川祐希
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    10月9日(金)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    10月15日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    9月26日(土)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    8月25日(火)発売

    定価:1200円 (税込)
  • slugger

    9月26日(土)発売

    定価:1100円 (税込)