2019年シーズン終了時点で通算ポールポジションは88回とセナを上回って歴代1位となっているが(歴代2位はミハエル・シューマッハの68回。セナは3位)、セナのポールポジション獲得率が40.1%なのに対して、ハミルトンの獲得率は35.2%だ。予選の終了間際にポンとタイムを上げてくることから“マジック・セナ”との異名を取った存在は、少なくとも予選での一発の速さにおいては、これからもずっと追いかける目標であり続けるのだろう。
2013年にメルセデスへと移籍し、こちらも伝説的F1チャンピオンのニキ・ラウダから薫陶を受け、近年は“速さ”より“強さ”に重きを置いたスタイルへと徐々に変貌しているが、それまでのハミルトンは、セナの「I am designed to win. If you no longer go for a gap that exists, you are no longer a racing driver.(僕は勝つために走っている。存在する隙間を突かなければ、もはやレーシングドライバーではない)」という言葉を地で行くファイターのイメージが強かった。
余談となるが、ラウダが急逝した直後の2019年モナコGPには、マクラーレン時代のラウダと同じデザインのヘルメットで走り、ポールポジションから優勝を果たしている。
ハミルトンの思いが溢れた投稿を見た世界中のファンからは「2つの伝説」「もし2人がレースをすれば興味深い戦いだったでしょうね」「史上最高のコンビ。このデュオはF1を飲み込んでしまったに違いありません」「この画像が本当だったら良いのに…」「アイルトンはあなたの業績をきっと誇りに思うでしょう」「彼は天国から私たち全員を見守っています」等々のコメントが2万件近く殺到し、75万を超える“いいね!”が付けられた。
1960年生まれのセナがもし生きていれば60歳。今でもタンブレロの先にある未来を想像せずにはいられない。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
【PHOTO】世界最高峰のカーレース、F1でしのぎを削るトップドライバーたち
2013年にメルセデスへと移籍し、こちらも伝説的F1チャンピオンのニキ・ラウダから薫陶を受け、近年は“速さ”より“強さ”に重きを置いたスタイルへと徐々に変貌しているが、それまでのハミルトンは、セナの「I am designed to win. If you no longer go for a gap that exists, you are no longer a racing driver.(僕は勝つために走っている。存在する隙間を突かなければ、もはやレーシングドライバーではない)」という言葉を地で行くファイターのイメージが強かった。
余談となるが、ラウダが急逝した直後の2019年モナコGPには、マクラーレン時代のラウダと同じデザインのヘルメットで走り、ポールポジションから優勝を果たしている。
ハミルトンの思いが溢れた投稿を見た世界中のファンからは「2つの伝説」「もし2人がレースをすれば興味深い戦いだったでしょうね」「史上最高のコンビ。このデュオはF1を飲み込んでしまったに違いありません」「この画像が本当だったら良いのに…」「アイルトンはあなたの業績をきっと誇りに思うでしょう」「彼は天国から私たち全員を見守っています」等々のコメントが2万件近く殺到し、75万を超える“いいね!”が付けられた。
1960年生まれのセナがもし生きていれば60歳。今でもタンブレロの先にある未来を想像せずにはいられない。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
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