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ソフトボール界から競輪界へ挑む “本格派大型新人左腕” 日本競輪選手養成所 第120回生 岩田みゆき

THE DIGEST編集部

2020.07.02

2013年から2018年まで、シオノギ製薬ポポンギャルズ(日本女子ソフトボールリーグ1部)でプレーした岩田さんは「ソフトボール界に恩返ししたい」と語る

2013年から2018年まで、シオノギ製薬ポポンギャルズ(日本女子ソフトボールリーグ1部)でプレーした岩田さんは「ソフトボール界に恩返ししたい」と語る

課題は山積み。これから乗り込んで鍛えてくしかない

――養成所に入所しておよそ1カ月。トレーニングを通して、見えてきた課題などはありますか?

「まずはトップスピードが足りないですし、さらにそれを維持しなければなりません。課題は多いです。この期のガールズのレベルが例年以上に高いみたいで、現時点での差は感じています。技能試験合格の人たちと比べると、乗り込み量が足りないことは実感しているので、これから鍛えていくしかないですね」

――伸びしろがあるってことで。

「あるといいですね。そう思ってやるしかないです」

――先ほど岩田さんもおっしゃっていましたが、競輪は自分の成績によって金銭面でも、プライド面でも満たしてくれる競技です。女子の中では、極めてプロアスリート的なスポーツだと思いますが。

「そうですね。結果がそのまま賞金につながる、私もそこに魅力を感じました。勝負に勝ちたい、稼ぎたいのは男女とも一緒ですが、ガールズの場合はより感情がむき出しでバチバチにやり合います。大きなレースの前だと、控室のピリピリ感もすごいものだと聞いています」

――岩田さんは、こうしてお話をしていても、全体的な雰囲気も優しい感じがします。そんな戦場みたいなところで戦う自信はありますか?

「昔から、ゲームになると人が変わると言われていました。根はかなりの負けず嫌いなので。技術もタイムもまだまだですけど。早くレースに出てみたいです」

――試合で伸びる、実戦向きなのかもしれませんね。

「いまも早く競走訓練したいなあ、とひそかに思っています(笑)」

――激しさも魅力のひとつである競輪はケガと隣り合わせでもあります。競輪選手になりたいと話した時、ご両親は反対しませんでしたか?

「心配だったとは思うんですけど、私が我が道をいくタイプだと知っていたので、しっかりやりなさいと送り出してくれました」

――その思いにも応えたいですね。

「はい。それからソフトボール界にも、何らかのかたちで恩返ししたいと思っています。最後、結果出して終えることができなかったですし、私が今ここにいるのも、ソフトボールをやってきたからなので」
 

――ソフトボールの経験が活かせる部分はありますか?

「競輪も、ソフトボールも、最後は“気持ち”の勝負だと思います。一瞬の迷い、思い切りのなさがスキを生み敗因になる。相手との駆け引きはこれまで何度も経験してきました。それは競輪の大きな魅力のひとつですし、プロとしての勝負の経験を活かしたいと思っています」

 話し方や表情は普通の27歳の女性だったが、メンタルはしっかりアスリートだった。鍛えられた肉体は言わずもがなで、伸びしろは多い。スター選手のひとり奥井迪(おくいふみ/東京・106期・37歳)に憧れるガールズケーリンファンの岩田さんは、業界をこう展望する。
「ますますおもしろくなって、発展してく競技だと思います!」
 来春、その主役候補のひとりとして彼女もスタートラインに立つ。

 

競輪選手募集中!
121回生(男子)/122回生(女子)
応募の締切は8月21日まで
詳細は下記の公式ホームページまで

今年は「Webオンライン入所説明会」を実施。
7月9日 (木)19:00~
7月16日(木)19:00~
7月22日(水)19:00~
参加お申込みは こちら から

《日本競輪選手養成所》
電話:0558-79-0111(学務課)
◆公式ホームページは こちら
◆公式インスタグラムは こちら

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