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ゴルフ

国内で今季初アンダーパーの渋野日向子。パットの不調、そしてスコアを伸ばせなかった原因とは?

THE DIGEST編集部

2020.11.07

 いくら練習しても、試合で実践しなければ身にはつかないだけに、この日のラウンドでイントウインの軌道を心がけたことで、かなり修正できたのではないか。結果的に3回外したとはいえ、2メートル以下のパットをしっかり沈めていたホールもある。それ以上に、過去の国内2試合では見られなかった5メートル前後のパットが入るようになったことは大きな収穫だ。

 そのいい例が最終18番パー4だ。ティショットを力んだことで左サイドへ大きく曲げてしまったが、2打目をフェアウェイに出した渋野。ピンまで残り101ヤードをピッチングウェッジで打った結果、ピン横4・5メートルにつけた。それをしっかりと沈めてパーセーブしたが、ここ最近は感じられなかった入りそうなオーラを醸し出していた。
 
「明日もアンダーで回りたい気持ちは強いですが、結果よりも内容をしっかり求めていきたいと思っているので、悪いスコアでも納得できる内容が増えていけばいいなと思っています」と渋野。優勝争いに加わるにはもう少し時間がかかりそうだが、少しずつ自分のゴルフを新たに構築していることは確かなようだ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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