国内ツアーでもよく聞かれていた自己採点では、「100点以上!」と、今季最高点をつけた渋野。メジャーの舞台で首位と1打差の2位タイ発進はその数字に相応しいかもしれない。しかし、渋野が高得点を自分に与えたのは、自分らしいゴルフをできたからではないか。今季はコースマネジメントにこだわり、攻めるところは攻めるけれども、守るところは徹底して守るようにしたいと語っていた。メリハリをつけたかったのかもしれないが、当初は安全にグリーンの広いサイドを狙ったものの、ピンまでの距離が残り過ぎて3パットしたり、逆にピンをデッドに狙うあまり、アプローチが難しいサイドに外す場面も見られた。ところが、この日はほぼ狙いどおりにボールをコントロールしていたように見えた。
さらに、メンタル的にも余裕を感じさせるコメントが目立った。「いいスタート過ぎるので、とりあえず(この日のスコアは)なかったことにしようと。2日目は天候が悪い予定なので、耐えて絶えまくるしかないと思っています」と、気負いを感じさせない。幸いにも2日目は初日よりも距離の短いジャックラビットコース(6552ヤード)が戦場となる。ランが出なくても大きなクラブを持たなくて済めば、大きくスコアを崩すこともないだろう。せっかく好スタートを切っただけに、渋野が本来持つ粘りのゴルフをぜひとも展開してほしいものだ。
文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
さらに、メンタル的にも余裕を感じさせるコメントが目立った。「いいスタート過ぎるので、とりあえず(この日のスコアは)なかったことにしようと。2日目は天候が悪い予定なので、耐えて絶えまくるしかないと思っています」と、気負いを感じさせない。幸いにも2日目は初日よりも距離の短いジャックラビットコース(6552ヤード)が戦場となる。ランが出なくても大きなクラブを持たなくて済めば、大きくスコアを崩すこともないだろう。せっかく好スタートを切っただけに、渋野が本来持つ粘りのゴルフをぜひとも展開してほしいものだ。
文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。