バックステージで2人は、奈七永が「まぁ私はリング上が全て」と語ると、世志琥は「自分はほんとに岩谷にしか興味ないし、あんなチビどもに興味ないんで、自分が狙うのは岩谷ただ一人です。あれで女子プロレスのアイコンとか言われても、なんも面白くない」と改めて岩谷狙いを宣言。続けて「周りに守られてそれでもアイコンかよって。アイコンだったらもっと堂々とこっちが売った喧嘩買えよって思ったし、こっちは身一つで来てんだ。今のスターダムくそ面白くねーんだ。うちと高橋奈七永が来てんだよ？誰も上がってこないじゃんうちらが上がったって。みんなビビっちゃってさ」とスターダム勢を罵倒。

　奈七永は「あの飯田とキッド？目の前に来た度胸だけは買いますよ。あと桃。女子プロレス引っ掻き回していくために（自分たちが）来てるってことなんで、まず今日は第一歩。これからまた楽しみにしていてください」と他にも何か考えている様子。世志琥は「自分の最終標的は岩谷麻優なんで、そこは変わらずに行きたいと思います」と考えがブレないことを強調した。
  「正直本物の女子プロレスだと思ってないんで。SEAdLINNNGが１番熱いし刺激的だし…。スターダムのお客さんはなまってると思うんですねプロレス感覚が。それを自分たちが改めて目を覚まさせてあげますよ」という2人。

　世志琥は雑誌などで岩谷戦をブチ上げたものの、リアクションがなかったことが、今回の実力行使につながったようで、「なんかこっちが振っても反応ないならいくしかねーなと。つまんないじゃないですかなんの反応もなくてさ。ほんとつまんない。売られた喧嘩も買えねー。余裕ないよね。今日だって、結局メインには出てないわけでしょ？メインもはれないやつが女子プロレスのアイコン？」とこの日、前半戦に出場していた岩谷を非難した。

　古巣のリングに上がったことに関してのハードルについて問われると、奈七永は「ないよね。あってないようなもんだし、なくてあるようなもんだし、それを色々ぶっ壊していくのがシードリングの役目だから楽しみにしていてください」と話し、世志琥は「女子プロレスに革命を起こします」と言い切って会場を後にした。

　果たして岩谷と世志琥の同期対決は実現するのだろうか？年明けからスターダムとシードリングが見逃せない。

◆スターダム◆
『STARDOM YEAREND CLIMAX』
2020年12月26日
東京・後楽園ホール
観衆　712人（コロナ対策席チケット完売）

取材・文●どら増田

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