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【女子ゴルフ】注目ルーキー7人のデビューイヤーを5段階で評価!激動のシーズンをスタッツとともに振り返る

THE DIGEST編集部

2020.12.31

開幕戦5位で注目を集めた西郷(左)と新人戦優勝のセキ(左中)。吉田(右中)、安田(右)は厳しいルーキーイヤーとなった。(C)Getty Images

開幕戦5位で注目を集めた西郷(左)と新人戦優勝のセキ(左中)。吉田(右中)、安田(右)は厳しいルーキーイヤーとなった。(C)Getty Images

●西郷真央
[試合数]14試合 [トップ10回数]2回(24位) 
[メルセデスランキング]224.40pt(41位) [獲得賞金]¥17,716,225(33位)
評価:まずまずです(B)
開幕戦の『アース・モンダミンカップ』でいきなり5位タイに入ると、翌週の『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』でも単独5位でフィニッシュ。一躍注目を浴びたが、その後は予選落ちが多く、最終的に14試合に出場してトップテン入りが2回、賞金ランキング33位に終わった。それでも01年生まれの19歳で、目標だった賞金ランキング50位以内と最終戦の『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』出場は果たしたので、まずまずの結果だろう。ただ、賞金ランキングの割に、平均ストロークが72・45(55位)と低いのは、調子がいいときと悪いときの差が大きいからだといえる。このオフはドライバーショットからパットまで全体的な底上げが必要だ。

●セキ・ユウティン
[試合数]12試合 [トップ10回数]ー
[メルセデスランキング]151.09pt(53位) [獲得賞金]¥9,529,850(50位)
評価:可もなく不可もなく(C)
プロテスト合格は19年だが、17年から単年登録者としてツアーに参戦している。32試合に出場した17年は約960万円稼いで賞金ランキング78位となったが、20年は12試合の出場だったにもかかわらず、ほぼ同額の約953万円を稼ぎ、賞金ランキング50位につけている。それだけ安定感が出てきたともいえるが、優勝はおろか、トップテンに入った回数もゼロというのは寂しい。12月に開催された『JLPGA新人戦 加賀電子カップ』では逆転優勝を飾ったものの、やはりツアーでの優勝が待たれる。そのためにはフェアウェイキープ率(60・71% 54位)とパーオン率(66・67% 54位)を上げていくことが必須になる。
 
●吉田優利
[試合数]12試合 [トップ10回数]ー
[メルセデスランキング]133.35pt(57位) [獲得賞金]¥8,171,200(57位)
評価:がんばりましょう(D)
18年に日本アマと日本ジュニアを制した逸材だけに、出場12試合で最高順位が19位タイ、賞金ランキング57位という数字に対して高い評価はできない。当然本人にとっても納得がいかない数字だろう。せっかくパーオンホールでの平均パット数が1・78(6位)なのに、バーディ数が107個(35位)と少ないのは、パーオン率が63・97%(67位)と低いからだ。フェアウェイキープ率が69・17%(21位)と悪くないだけに、アイアンショットの精度を上げることが急務だといえる。さらにパーセーブ率が82・66%(58位)と低いため、アプローチでもっと1パット圏内に寄せる技術を磨かないと賞金ランキングを大きく上げることは難しいだろう。

●安田祐香
[試合数]10試合 [トップ10回数]ー
[メルセデスランキング]118.23pt(61位) [獲得賞金]¥8,212,266(56位)
評価:がんばりましょう(D)
アマチュア時代は3年間で国内ツアー20試合に出場し、19試合で予選通過していた安田。それだけに、開幕前は新人の中で最も期待度が高かった。ところが、20年は出場10試合で最高位が14位タイ、賞金ランキング56位とその期待を大きく裏切った。パーオン率が67・05%(51位)と低かったことも予想外だった。その意味ではE判定も十分考えられたが、首痛で4試合を欠場せざるを得なかったことと平均ストロークが71・87(25位)だったことを考慮した。21年は出場試合数が増えてさらに連戦が続くことが予想される。当然体への負担も大きくなるため、このオフでどれだけケガをしない体づくりができるかどうかが、最大の課題になる。

構成●THE DIGEST編集部

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