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アスリートキャリア

元Jリーガーの事業家・嵜本晋輔氏が「アスリートのためのデュアルキャリア採用」を打ち出した狙いと近未来の壮大な夢

吉田治良

2021.01.20

「現役時代から将来を見据えて時間を使っている人間のほうが、セカンドキャリアはよりポジティブなものになる」という言葉は実体験から出てきたものだろう。(C)Valuence Holdings Inc.

「現役時代から将来を見据えて時間を使っている人間のほうが、セカンドキャリアはよりポジティブなものになる」という言葉は実体験から出てきたものだろう。(C)Valuence Holdings Inc.

──既存の社員の方にも良い影響を?

嵜本 弊社内にも、まだ好きなものを見つけられていない社員はいます。ですが、例えば隣の席の人がサッカーと仕事を両立していれば、その社員にとってはすごく大きな刺激になる。そうした既存社員とアスリート社員の融合も、実は裏テーマとしてあるんです。

──競技と仕事を両立させるのは、口で言うほど簡単ではないように思いますが、何かコツはあるのでしょうか?

嵜本 要するに、ビジネスに対する興味、関心が薄いから、両立は難しいと片付けてしまうのでしょう。スポーツとビジネス、それぞれにシナジーがあるのだと気付き、双方に興味を持てば、両立はできるんです。これまでアスリートはビジネス感覚など持たなくてもよかったのかもしれませんが、今の世の中で重宝されるのは、双方の立場に立って、例えばビジネスモデルをアスリート視点で設計できるような人材なんです。Aというひとつの能力を磨くだけでなく、AとBの能力を掛け算できる方ですね。
 
──アスリートは基本的にスペシャリスト。嵜本社長が求めるのはゼネラリストということですか?

嵜本 アスリートはアスリートとして生きていくべきだという考え方が、従来のスタンダードでした。しかし、今は本田圭佑選手や長友佑都選手のように、トッププレーヤーでありながら、ビジネスの世界にもアンテナを立てているアスリートが少なくありません。基本的にアスリートは短命で、3年とか5年でその立場を手放さなくてはならないケースも多い。重要なのは、人生で最も注目されるその時期を、いかに有効に使うかなんです。サッカーだけに専念するのか、それとも先々のことを考えて、ビジネスの世界に足を踏み入れておくのか。やはり現役時代から将来を見据えて時間を使っている人間のほうが、セカンドキャリアはよりポジティブなものになる。
 今はまだスタンダードな考え方ではないかもしれませんが、間違いなく今後は変わっていくでしょうね。「サッカーが中途半端になる」という人もいるでしょうが、アスリートとしても100%コミットし、空いた時間でビジネスであったり、自分の趣味であったりにも100%コミットすればいい話なんです。

──それは、ガンバ大阪を3年で戦力外となった、ご自身の経験も踏まえた考え方ですね。

嵜本 私自身がサッカー選手から、こうして事業家へ転身して強く抱くのは、ガンバ時代の3年間に、もっとあんなことやこんなこともしておけばよかったという後悔ばかりなんです。振り返ってみても、当時は社会のことなんて何も分かっていなかった。読み物といえばスポーツ新聞くらいで(笑)、ビジネス関連のニュースなんかも避けて通ってきた。今生きているその1分1秒が、投資なのか浪費なのかを理解しているかどうか。それによって、同じ時間を過ごしても得られるものはまったく違うんです。アスリートは基本的に、空いている時間が一般の方より多いわけですから、有効にその時間を使って自己投資をすれば、必ず将来の運命は変わっていく。私はそういうことを、少しでも多くのアスリートたちに伝えていきたいし、それによって1人でも多くの方が行動を変え、結果的に新しい何かを手に入れてくれたらいいなと思っています。
 

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