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ゴルフ

メジャー2勝しても変わらない原英莉花の“貪欲さ”。「自覚が出てきたから楽しみ」と師匠ジャンボも太鼓判!

山西英希

2021.03.03

「今年はドライバーショット、アイアンショットを多めに練習したので、ピンにボールを絡めてバーディを奪うことを目標にしたいです」と、本来のアグレッシブなゴルフスタイルを目指す。

 そのために、原がオフに練習したのはドローボールとフェードボールの打ち分け、高弾道のショットだ。ホールの形状や風などの状況に応じて弾道を変えることができれば、よりバーディを奪うチャンスが増えるという狙いもある。また、昨年12月に出場した全米女子オープンで海外選手との弾道の違いを感じたり、コースの難しさを感じたことも大きい。ゆくゆくは米ツアーを主戦場にしたい気持ちが強いだけに、球の打ち分けが急務だと判断したのだ。
 
 このオフもメディアからの取材を受けることなく、ジャンボ邸での練習に励んでいた原。先週土曜日にジャンボ邸で練習する姿を見かけたが、ジャージ姿でボールを打ち続ける姿には凄みさえ感じられた。昨年よりも体が締まったようにも見え、トレーニングも相当行なっていたように思われる。その手応えがあるからこそ、ドライバーとアイアンにもこだわるのだろう。ジャンボも「英莉花はとレーニングにしても練習にしても、自分がやらなければいけないことを着実にやっている。自覚が出てきたから楽しみだよね」と、手放しでほめていたほどだ。

 今年は米ツアーのQスクールをファイナルから受ける意向を持つ原だが、そのためには現在の世界ランキング89位から75位までに上げる必要がある。さすがに東京五輪の出場権を得るまで順位を上げるには難しいが、Qスクール受験のチャンスは十分にある。まずは、4月第1週の海外メジャー『ANAインスピレーション』で上位に食い込みたいところ。海外と国内の行き来をうまくできれば、大望である賞金女王の座を獲得することも夢ではないだろう。

文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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