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「なんと恥知らずな!」孫楊に東京五輪出場への“特権”を与えた中国水泳協会に世界が反発!「愚かなルールだ」

THE DIGEST編集部

2021.05.05

金メダルに笑顔の孫楊(手前)と、登壇を拒否したホートン(左)。2019年の世界選手権でのひとコマ。(C)Getty Images

金メダルに笑顔の孫楊(手前)と、登壇を拒否したホートン(左)。2019年の世界選手権でのひとコマ。(C)Getty Images

 フランス全国スポーツ紙『L’Equipe』が「まったくもって驚きの展開だ。聴聞会への関心がさらに高まった」と報じれば、スイスの全国紙『Neue Schweizer Zeitung』は「疑惑の男である孫楊に明るい光がもたらされた」と皮肉を込め、「だがまだ、なにも決まってはいない。すべては聴聞会の結果次第だからだ」と論じている。

 そしてオーストラリアの全国紙『Herald Sun』も今回の中国協会による声明を取り上げ、こちらは「なんという恥知らずな行動だろうか。孫楊を五輪に出場させたいがために、愚かなルールを思いついたものだ」と、手厳しく切り捨てた。

 オーストラリアと言えば、孫楊の最大のライバルであるマック・ホートンの母国。リオ五輪・自由形400メートルの金メダリストは、2014年に孫楊が最初のドーピング違反を犯して以降、一貫して批判的な立場を取ってきた。2019年の世界選手権では孫楊との表彰式登壇を拒否し、抗議の姿勢を示して話題を呼んだ。

 一方でホートンやその家族は中国人留学生などから、継続的に脅迫や嫌がらせを受け続けたという。そのため、オーストラリアのメディアは孫楊問題には過敏だ。スポーツエディターのサム・グッドウィン記者も「中国(協会)がまたしても爆弾の火種を生んだ」と題して、SNS上で展開されている痛烈なバッシングの数々を紹介している。
 
 そもそも、新たに開かれる聴聞会はあくまで仕切り直しの場であって、孫楊がドーピングを拒否して検体をハンマーで壊した事実に変わりはない。無罪放免で資格停止処分がゼロにならないかぎり、東京五輪出場への道は開かれないのだ。昨年末にスイス最高裁が判決を覆した際には、中国メディアの『新浪体育』でさえ、「なんら新しい証言や事実は出てこないわけで、しっかりとした通訳を用意して臨み、罰則の軽減を目ざすのが現実的だ。いずれにせよ、東京五輪出場は難しいだろう」と予測していたほどだ。

 聴聞会が円滑に終わったとしても、最終裁定が数日で出る保証もない。東京五輪の開幕まで、もう2か月を切ったタイミングだ。

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