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「俺はパリ五輪を目ざす!」ドーピング違反確定の孫楊に“中国独自ルール”が追い打ち!?「彼は二度と代表チームに戻れない」

THE DIGEST編集部

2021.06.25

【孫楊のドーピング違反疑惑とは──】
 2018年9月、中国・杭州の孫楊の別荘で実施された抜き打ちドーピング検査が発端だ。選手側がいったんは検査に応じたものの、やりとりのなかで検査官の資格と正当性に疑いを持つに至り、孫楊の側近が採取した血液検体の容器をハンマーで破壊。WADA(世界アンチ・ドーピング機構)はこれを重大な妨害行為と重く受け止め、CASに告発する。

 何度かの事情聴取と公開聴聞会を経て、2020年2月に孫楊は8年間の資格停止処分を言い渡され、すぐさま孫楊側は認められていたスイス最高裁への上訴に踏み切った。裁定が覆る可能性はきわめて低いというのが大方の見立てだったが──。同11月になって新型コロナウイルスの影響下で滞っていた審理が再開され、2020年12月24日、スイス最高裁はまさかの「無効裁定」が下したのだ。

 参加した聴聞会リーダーに差別的偏見があったためと断じ、スイス最高裁は新たな調停メンバーでの聴聞会開催を通達した。それが今年5月24~28日に完全非公開で実施され、6月22日にCASが最終裁定を下すに至ったのである。

構成●THE DIGEST編集部

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